「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(ハンガリー)異色の政治家オルバン首相のEUについての発言<2023年10月

2023-10-27 19:43:49 | ヨーロッパ

EUはソ連の「パロディー」 ハンガリー首相
2023年10月24日 19:16 発信地:べスプレーム/ハンガリー [ ハンガリー ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3487744?cx_part=top_topstory&cx_position=4

去年は・・
『(アメリカの)グローバリズムなどくそくらえ!地獄に落ちろ!』
と、やや過激な発言をしていました。

今回は、EUについての発言。
「ハンガリー動乱」の日に合わせて行った演説で・・・
ハンガリー動乱
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%83%BC%E5%8B%95%E4%B9%B1

『歴史は時に繰り返す。幸いなのは、1度目は悲劇だったものが、2度目はせいぜい茶番に終わることだ』

『モスクワ(ソ連)は悲劇だったが、ブリュッセル(EU)はまずい現代版パロディーだ。モスクワが口笛を吹けば、われわれは踊らないわけにいかなかった。ブリュッセルも口笛を吹くが、われわれは好きなように踊ればいいし、躍りたくなければ踊らなくても済む』

『EUは「まだ絶望的ではない」と補足』

『モスクワは修復不能だったが、ブリュッセルとEUは修復が可能だ。欧州にはまだ選挙がある』

戦車軍団を送り込んで介入するのは、絶対ダメと言うことのようです。EUは口先介入なので、まだマシだと言うことみたいです。選挙で時々、議員を入れ替えるは良いことみたいです。

このような発言が出来るのは、オルバン首相が国内に強い権力基盤を持つからです。選挙を気にしないから自分の意見を発言することが出来ます。

選挙をやるたびに大統領の品質が低下するアメリカを見ていると、やっぱりアメリカ式の大統領選挙の仕組みは間違っていると思います。

国の顔として発言する国家指導者は、全部同じ傾向があります。プーチン大統領、習近平国家主席、エルドアン大統領(トルコ)・・・
アレ?アレ?

※ちなみにハマス問題に関して、一番強い言い方をした人。
『イスラエルに「殺しのライセンス」 カタール首長、支援国を非難』
2023年10月24日 22:42 発信地:ドーハ/カタール [ カタール イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3487763?cx_part=top_topstory&cx_position=2

ヨルダンのフセイン国王もカイロ平和サミットで、かなり強くイスラエルを批判していました。

※選挙で指導者を選んでもいいけれど、ひも付きはダメだと言うことです。アメリカも西ヨーロッパも全部、ひも付きです。選挙もいいけれど、今のやり方を変えないとひも付きばかり当選してしまいます。
完全に選挙制度設計が、古すぎて機能していないことを示しているように思います。


ハマス問題がウクライナ紛争に及ぼす影響<ウクライナ紛争2023年10月

2023-10-27 19:42:30 | ウクライナ紛争

イスラエル・ハマス戦争は、ウクライナに停戦をもたらすのか?
2023年10月20日(金)17時15分
https://www.newsweekjapan.jp/kawato/2023/10/post-135_1.php

アメリカは、アレの事情によりイスラエルを優先せざるを得ません。(アレは、過去日記に書きました。余り日記に書きたくありません。)

今アメリカの砲弾備蓄は、ほぼ底を尽いています。NATOも同様です。イスラエルに回すと、ウクライナ向けは足りないのが、ほぼなくなると思います。

更にアメリカ下院議会の迷走は、まだ続いています。つなぎ予算は11月17日で切れます。新年度予算を通さないと連邦政府閉鎖になります。つまり、この時点でアメリカ政府は金欠になります。やはりイスラエル支援を優先せざるを得ないでしょう。

そうなるとウクライナは、弾切れ資金不足になります。このままだと戦争継続が難しくなると思われます。

そしてアメリカ議会下院は共和党が多数派です。既にウクライナ支援に反対しています。この面からも来年度予算はウクライナ支援を減額しないと下院を通過できない可能性があります。

ウクライナ紛争も熱狂の季節が去り、秋風が吹いて大分関係者の頭も熱が冷めてきていると思います。誰が考えても無駄な戦争ですから、さっさと止めた方がいいに決まっています。今更ロシアをウクライナから排除するのは、現実問題無理です。

ロシアの側もウクライナの側も戦争を煽り立てているのは過激民族主義者です。ロシアの方は、プーチン氏の抑えが効くと思います。

ウクライナがどうするかです。戦争のマッチをやったアメリカがポンプをやるしかないですね。その方法は簡単で武器と資金を絞れば、ウクライナが戦争を継続したくても出来ません。

ウクライナは一方的に気の毒な気がすると思いますが、現実には、ほぼロシア領のようなところでロシアに逆らってアメリカにすり寄りCIAやアメリカ軍の浸透を許したゼレンスキー氏の外交政策が破綻したと言う部分もあります。ウクライナは、中立政策を継続するしか道がなかったと思います。過激民族主義者が跳梁跋扈して事実上の政権を握りアメリカと組んでロシアに対抗しようとして政策が失敗したと言えます。国際関係は、一国家の意思が通用しないケースは沢山あります。ウクライナもその例であったと言うことです。

ウクライナとしても、これ以上戦争を継続してもウクライナ領からロシアを排除する見込みは、ほぼないと言えます。そうなれば、残された道は被害を出来るだけ少なくして戦争を終結に持ち込むしかありません。無理に戦争を継続すれば、財政破綻が早まるだけです。財政破綻してしまえば、ロシアに吸収合併を依頼する以外にないと思います。アメリカが吸収合併するのは、無理です。アメリカが仮にそうすれば、ロシアは小まめにしつこく工作や謀略を続けるでしょう。結果としてウクライナに平和が訪れることは、ありません。

ロシアによる吸収合併を回避し、独立とウクライナ国家を守るためには、出来るだけ早く停戦し終戦交渉をする以外に道はないように思います。アメリカからの資金がショートして資金不足になってから交渉を始めるより、今始める方がいくばくかは有利な条件を得られるかもしれません。

もうこうなっては国土再建と経済再建を最優先するしかないでしょう?ウクライナ国民は、約800万人難民として国外に避難しています。この人々の帰還の道筋も必要です。

過激民族主義者が戦争をあおり戦争を継続するだけ、ウクライナは疲弊するだけです。いい加減、このことに気が付くべきだと思います。
「この戦争はクリミアで終わる・・」
カッコいいです。しかし、現実には無理でしょう?

頭を冷やして現実を見て、ウクライナの国家としての未来を考えるべきだと思います。

財政破綻する意味が分かりますか?
通貨は暴落して価値を失います。
年金生活者はたちまち生活困難になります。
公務員の給与も無価値になります。
倒産する企業も続出するでしょう。
生活困難者がウクライナの国中にあふれると言うことです。
銃弾も買えません。砲弾も買えません。燃料も買えません。戦車、動きません。兵士に食料供給も出来ません。
戦争など出来るはずもありません。

そうなる前に、止めろと言う意味で言っています。

そうなってしまえば?
恥ずかしながら、ロシアに吸収合併を依頼するしかないでしょう?
頼まなくても、ロシア軍が吸収合併にやってくるとは、思いますけれど・・・

※プロパガンダは、キレイで耳に気持ちよく聞こえるとは思いますけれど、現実はこのようであろうと思います。


民主主義とは、どのような制度なのか?~その2<2023年10月

2023-10-27 19:41:19 | 国際情勢

民主主義は現在、理解されていると思われる単純で簡単な制度ではありません。
民主主義が上手くいく国と失敗する国があります。
その理由は、民主主義を正しく認識していないのが理由です。そもそも民主主義を理解していない人間が他の国などに民主主義を普及させようとして失敗するのは、当然なのです。

民主主義には、沢山の制度や概念が含まれています。一般に理解されている議会制多数決制度の部分は、民主主義を構成するごく一部にしかすぎません。

ごく大雑把に考えてみます。
議会政治
政党や政治グループ
被選挙者の資質
全員参加型の自由選挙
その選挙が公平であるための選挙監視システム
候補者が政策を主張するための言論の自由
金で選挙結果を左右されないための政治資金規正法
(そもそも法律を守らないとダメですから)
法治主義
(集団の共通認識としての)
遵法精神
必要な分整備された法体系・または法律の集積

おそらく、これでも全部とは言えないと思います。
さらに周辺に制度を裏付けたり担保する仕組みや概念が含まれると思います。それ全部になると政治学者の世界です。

これを四文字で簡単に表記するから、誤解が生じるというのかそもそも理解が生まれにくいのであろうと思います。つまり民主主義の移植に失敗するケースは、これら膨大な仕組みや法体系、価値観を、一式インスタントラーメン方式でやろうとする点にあると思います。

おそらく議会制多数決システムと自由選挙で機能すると思うから、全然ダメな場合が多いわけです。

そもそも今、欧米や日本などで行われている民主主義と呼ばれる制度を、それがない国に移植しようとすれば膨大な時間と手間暇が必要だろうと思います。30年50年がかりの気の遠くなるような手作業であると言うことです。これは普通に無理でしょう。無理なことをインスタント方式でやろうとするから失敗するわけです。

民主主義が成り立つためには、その社会に土台となる部分がそもそも存在しなければ無理だと言うことです。50年がかりで、そうしようと思う国はごく少ないと思います。

だから集団としての意思決定システムは、その国や地域にある仕組みをベースにするべきであり、簡単に欧米式の民主主義を持ち込んではダメだと言うことです。そうするから腐敗や汚職が横行し、すぐ独裁者が支配するようになります。アメリカが民主主義を押し付けた国は、全部そうなっています。

日本やドイツはアメリカの成功例として考える人がいるかもしれません。
日本の場合は、明治政府が成立した後、すぐに板垣退助などの人々が、自由民権運動を始めました。それが一定の成果を見たのが大正デモクラシーです。
明治維新が成立したと言えるのは、明治2年1869年と仮定します。
明治22年(1889)- 大日本帝国憲法発布。
明治23年(1890)-第1回帝国議会
大正時代
大正時代は(年数が大正元年〜大正15年の15年間で、期間は1912年〜1926年の14年間)
大正元年に至るまで40年近い歳月が必要でした。
しかし、やがて様々な理由により衰退して軍部が意思決定に参加するようになります。まだ制度として完成されたものでもなく、しっかり社会に根付いたものでもなかったからです。
日本で行われた最初の普通選挙
『大正14年(1925)に制定された普通選挙法に基づく最初の「普通選挙」は、昭和3年(1928)2月20日に田中義一内閣の下で、第16回衆議院議員総選挙として実施されました。』
男子限定でしたが全国民に選挙権が付与され、日本で最初の普通選挙が実施されました。
明治維新から数えると60年後です。

民主主義が社会で一定の完成を見るまで、これだけの年月と様々な人々の時代を超えた活動が必要でした。

その後軍国主義に時代に変質してしまうのは、日本人にとって残念極まりないことです。

アメリが占領軍統治を行い、日本ですぐ民主主義が行えた理由は、元々日本に民主主義があったからです。

韓国も似たような部分があります。
日本人に選挙権が与えられ拡大する過程で朝鮮の人々にも制限はありますが、参政権が認められます。そういった練習期間があったから、韓国でも民主主義が根付きやすい土壌があったのであろうと思います。

日本のケースを見ただけで民主主義がない国に民主主義制度を全部一式移入するのが、どれほど大変なことか分かると思います。50年の国家的大事業と言えると思います。

こんな複雑で膨大な制度を、国を判定する価値基準にしてはダメだと言うことです。

民主主義でなければダメだと言うのは、最初から無理を押し付けて排除しているのと同じです。

それは、民主主義とは言えませんね?

民主主義は、色々な場面で使われ非常に膨大で沢山の要素が含まれた完成度の高い社会システムです。それを作り上げるのには、長い年月が必要です。

あるから良い、無いからダメを判定する基準ではありません。

ここら辺は、民主主義を言う者も完全に誤解していると思います。あるいは、知っていて言葉のすり替えや言葉の用い方を恣意的に変えていると思います。

民主主義は社会システムであり、価値判断の基準ではありません。この部分をすり替えて胡麻化すのは、言葉の悪用です。そう聞いてみると?悪用だらけでしょう❓


民主主義とは、どのような制度なのか?<2023年10月

2023-10-27 19:40:06 | 国際情勢

民主主義を守るために・・・
自由主義を守るために・・・

よく言われます。たいていの場合、良い悪いの判定基準にしているようです。

民主主義
「民主主義(デモクラシー、民主政、民主制)は、組織の重要な意思決定を、その組織の構成員(人民、民衆、大衆、国民)が行う、即ち構成員が最終決定権(主権)を持つという政体・制度・政治思想であるが、その概念、理念、範囲、制度などは古代より多くの主張や議論がある。」

これが先頭で検索にヒットしますが、アバウトな概念で具体的に何を意味しているのか、良く分かりません。欧米は、この良く分からない概念を「錦の御旗」にしています。

東西冷戦のころは、これでも良かったんです。大雑把にソ連式共産主義でない制度と理解すれば良かったからです。中身なんか本当は、どうでも良かったんです。

そもそも大した中身のない思想を今、「錦の御旗」にするのは、かなり無理があります。

現実に行われているのは、議会制多数決制度です。こう表記すると単に集団の意思決定の一つの手段であり、特段「錦の御旗」では、ありません。

有識者グループを選抜してその人たちに判断をゆだねる制度だって、立派に成り立ちます。中国は、共産主義と言うよりこの制度に近いですね。

そして民主主義と言われている制度には、共通の欠点があります。腐敗や汚職が起こりやすいです。衆愚政治に陥りやすいです。国によっては、陥っていますね?
最も致命的な欠点は、金権政治になりやすい点です。アメリカが、この典型です。更には、少し間違えると悪い意味での独裁制に変質します。もう少しでトランプが、そうするところでした。

公平に見て普遍的な概念として「錦の御旗」にするには、欠点が多すぎると思います。だから単に集団の意思決定方式の一つと理解するべきであり、これが絶対正しいわけではないと思います。

自由主義もそうです。野放しにしておくと過激民族主義とか過激右翼・左翼、人種差別主義者、陰謀論、世界中にいるネオナチなどが蔓延り国によっては、跳梁跋扈しています。
一方では自由主義でありながら平気で都合の悪い事は封殺してしまいます。みんなで封殺すれば正しいようです。
自由主義と言うのは、自分たちに都合の良いことを大合唱するための制度のようです。

このように見ると、自由主義や民主主義を自分たちが正しい!と言う根拠には、なりません。

そうやってあたりを見回すと、怪しい人たちが沢山いますね?特に欧米方面に、ひしめいていますね?

じゃあ?どうするの?
それは、みんなで話し合って決めるべきです。
それは国際社会では、国際世論です。
みんなで話し合って決めた国際法です。

まじめに考えてみると、相当怪しいことを正しい・と刷り込まれているケースは沢山あります。

公平・中立・妥当・正義

やはり比較的普遍的なのは、このような概念でしょうね?
自由主義や民主主義では、ないと思います。

だから、今の国際社会で言われてきた「いい悪い」は正しくない場合が、非常に多いわけです。
曖昧で大した中身のない「自由主義や民主主義」を基準にしようとするからです。
「公平・中立・妥当・正義」
を基準にしたらどうなります?少なくとも、今よりはマシな判断がされると思います。

最近思うのは、普遍性のないものを持ち出してはダメだと言うことです。物事を判断したり決めるにはより普遍性があり多くの人(国)が納得できる概念や理屈によるべきだと思います。


オバマ元大統領のハマス・イスラエル問題へのコメント<2023年10月

2023-10-27 19:38:49 | アフリカと中東

オバマ氏、イスラエルの軍事行動に警告 「裏目に出る恐れも」
2023年10月24日午前 9:28 GMT+95時間前更新
https://jp.reuters.com/world/security/KQZL42KZ6NJULKEAEJCP6BBE2M-2023-10-24/

さすがに元アメリカ大統領だけあってややイスラエルに配慮しながら妥当な見解だと思います。バイデン大統領が、こうは言えませんから、代わりにオバマ元大統領に発言してもらったのかもしれません。

良識ある大統領は、オバマ氏で終わりかもしれません。トランプ・バイデンと段々アメリカ大統領の資質は劣化しているように見えます。
バイデンさんは、外交問題限定で言うならトランプより酷いと言えます。ウクライナ紛争とハマス問題、バイデン大統領の任期中に発生しました。

どちらもアメリカ外交の失敗と言えます。ウクライナ紛争ではロシアを煽りすぎていると思います。今、色いろ情報を探してみるとゼレンスキー大統領のアメリカ傾斜とCIA及びアメリカ軍が、ウクライナ情報部とウクライナ軍に浸透したのが、プーチン氏にウクライナ軍事侵攻を決断させたように思います。

ハマス蜂起には、インドの経済圏構想に無思慮に飛びついたアメリカ外交の大失態があります。そうしたのは、中国抑え込みのためです。中国を抑え込むのに役立つ以外のことは、考えていなかったのでしょうね。
その構想に必要なイスラエルとサウジの国交樹立を半ば強引に推し進めました。
これがハマスに蜂起する決断に大きく影響を与えていると思います。

アメリカ外交が、この二つの大きな紛争を引き起こしたと言えると思います。両方ともアメリカが何もしなければ起きなかった可能性もあります。ロシアの軍事侵攻は、避ける気があれば確実に回避出来たと思います。ハマスの方は、時期を早めただけかもしれません。

それにしても二つの紛争が、続けて起きたのでアメリカとNATOのダブルスタンダードが際立つことになりました。

そうなってみるとアメリカとNATOが批判し敵視ている国々は、大した悪くないか全然悪くないことの気が付きました。単にアメリカとNATOが従わない国を批判して極悪のプロパガンダを垂れ流しているだけのように見えます。

しかし、オバマ氏も現職の大統領であれば、このように発言することは出来なかったかもしれません。

アメリカには、様々な圧力団体=ロビーがあります。その中でも強力な圧力団体が、ユダヤ系政治団体です。

アメリカが究極の金権政治であるだけに圧力団体の支持と政治資金を獲得しないと大統領候補になるのも不可能と言っていいほどに難しく、大統領選挙で勝つのは事実上無理だと思います。

その様々ある圧力団体のうちでも強力な団体がユダヤ系です。だからイスラエル寄りの政策を掲げ大統領になってからもイスラエルに配慮しないと、様々な不利益があります。そうしないと再選など無理でしょうね。

結論、アメリカの金権政治が選挙制度としてガッチリ組み込まれているために、誰が大統領になろうと圧力団体に配慮した政治をせざるを得ない現状があります。

そのような現状に不満を持つやや過激な人たちもいます。
ワールド
2023年4月18日2:46 午後Updated 6ヶ月前
米の反ユダヤ主義、社会・政治土壌が温床 陰謀論も浸透=リポート
https://jp.reuters.com/article/usa-antisemitism-idJPKBN2WF09I

陰謀論は良くないと思いますが、このような陰謀論が囁かれ消えないのは、このようなアメリカ政治の現状によるところが大きいと思います。

世界中にネオナチがいるのも、これが理由です。余りにも一方に偏った事をしていると、それに反対する考え方も生まれます。
それが歪んだ形で存在するのが、陰謀論でありネオナチです。そのような思想や運動を排除するには、政治が公平であり妥当であることが必要です。ないから、陰謀論とネオナチ運動がいつまでも続きます。

どこの国であろうと政治が良心や公平、妥当性を失えば、こうなると言うことです。イスラエル問題に関しては、現実にそうなっています。

そのような事が暴走すれば、全体主義や軍国主義が台頭し悪い意味での(理性を失った)独裁者が生まれると思います。

※独裁が全部悪いと言っているのではありません。独裁的な指導者がいる国もあります。それでその国が、ほどほどに統治されているなら独裁的政治がその国に向いているということです。

※ユダヤ系政治団体には、少数ながら上記のような右派系団体とは違う平和的団体もあります。

CNN
ユダヤ人団体が全米で抗議デモ、即時停戦とパレスチナ人の公正訴え
2023.10.24 Tue posted at 19:05 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35210640.html

平和を求めるユダヤ人団体「ジューイッシュ・ボイス・フォー・ピース」
ユダヤ教指導者アリッサ・ワイズ師


パレスチナ(ハマス蜂起)問題に見る疑問<2023年10月

2023-10-27 19:37:35 | アフリカと中東

ドイツ、反ユダヤ主義に抗議する大規模集会
2023年10月23日16時56分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20231023045129a&g=afp
パリでパレスチナ支持の大規模デモ、衝突発生後警察が初許可
ロイター編集
2023年10月23日午前 9:08 GMT+91日前更新
https://jp.reuters.com/economy/LRWCHJZNENPWRO67QJIELLYDPQ-2023-10-23/
ロンドンで親パレスチナデモに10万人参加、英各地でも
2023年10月22日
https://www.bbc.com/japanese/67185788
(2)テック会議主催者が辞任、イスラエルめぐる発言への反発受け
2023年10月23日16時54分
https://www.jiji.com/jc/article?k=20231023045128a&g=afp

まあ、欧米各国の市民のデモに対する姿勢は相当違いがあります。
イスラエル支持デモは、OK!です。
パレスチナ支持デモは、国により違います。

アメリカは、どちらも規制はしなかったと思います。西ヨーロッパは最初は、パレスチナ支持デモを規制しました。一番早く規制がなくなったのが、イギリスです。10万人以上の参加があれば、いつまでも規制しているとそのうち暴動が起きるかもしれません。

フランスは条件付きで規制を緩和しました。ハマス批判を言うことが条件のようです。フランスの場合は、ムスリムを普段から弾圧的に扱っていますから、デモが暴動になる恐れがあります。ムスリムの少年を交通警察が射殺してフランス全土と言っていいほどムスリム系住民の過激なデモが吹き荒れたのは、数か月前です。それとリンクしてしまうと、相当酷いことになる可能性があるのが、制限をしてきた理由だと思います。

ドイツは、全面禁止です。ナチスドイツの過去があるからイスラエル批判は絶対に出来ないようです。その反動としてパレスチナの方は、ほぼ無視状態です。

そして、(2)の記事です。
世界最大級のテクノロジー会議「ウェブサミット」の主催者パディ・コスグレーブ氏が、自身のパレスチナ問題についての発言の避難が高まったので辞任しました。
IT大手のグーグルやメタの他、主要出演者らが参加拒否の意向を示したためです。

その発言の内容は?
『「(イスラエルを支持する)多くの西側諸国の指導者や政府の発言と行動に衝撃を受けた」「たとえ同盟国が行ったものであろうと戦争犯罪は戦争犯罪であり、実態を非難すべきだ」』

ほぼガザ市民の虐殺と言える殺害を見れば、普通にこう思いますよね?市街地は無差別に破壊され続けています。
CNN
家失ったガザ住民は140万人、避難所に54万人以上 国連
2023.10.22 Sun posted at 16:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35210564.html
AFP
ガザ死者4651人に、4割子ども 保健当局
2023年10月23日 9:20 発信地:エルサレム/中東・アフリカ [ イスラエル パレスチナ自治区 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3487429

ガザ市民は、単なる武装をしていない一般市民です。これは虐殺でありジェノサイドです。

「単にそれは、いけない」と言っただけで批判を浴びて役職を辞任しました。

要はこれが実際の欧米社会の対応です。特段、過激なことを言ったわけでもなく単に市民としての良心から発言しただけです。それさえ圧力をかけて封殺してしまう。

これは、言論の自由の弾圧と言えます。

欧米の決まり文句の!
「人権」「自由主義」「民主主義」

かけらでもありますか?
ダブルスタンダードの極めつけと言えると思います。

欧米以外の国々は、反応は正反対と言えるほどに違います。だから国連安保理のブラジルが提案したパレスチナに関する議決案は、賛成12(15のうち)多数でした。
これを、アメリカが拒否権を行使して否決しました。

全く同じ構図が、欧米社会の中にもあることが分かります。そのような事をしていれば、欧米のリーダーシップはどんどん低下して、中国やロシア、第三世界の有力国(南アフリカ、ブラジルなど)の指導力が大きくなります。現に今、ガザ問題の解決のために動いているのは、欧米以外の多数の国々です。

本当にマスコミや欧米のプロパガンダを、そのまま受け止めてはダメだと心底思いました。