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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

#86 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 MA沖タービン破壊事故 残骸が海岸へよる可能性

2024-07-19 17:12:45 | 日記

 

2024年07月19日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[#86 洋上風力発電と漁業 海外の経験 米国 MA沖タービン破壊事故 残骸が海岸へよる可能性]

日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。

世界中の漁業者は共通に、洋上風力発電プロジェクトについて、自らが知らない間に選定地が決まって唐突に説明会が始まり、漁業当局に十分なヒアリングを行うことなく、他の部局が主導する地方自治体の前傾姿勢による拙速な取り組みが行われ、事業開発者から漁業分野の科学的知見を理解しようとしない姿勢を感じていると指摘している。

一方、新型コロナウイルスのパンデミックを発端とするサプライチェーンの混乱は、ウクライナ紛争で一段と深刻化しており、輸送コストや原材料費の高騰、金利の上昇、そして、インフレにより、風力発電事業者の利益が圧迫され、内容が悪化しており、このような環境で、漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、はなはだ疑問な状況が伝えられている。

2024年7月13日、マサチューセッツ州沖の“ヴィンヤード・ウインド”(Vineyard Wind)社による洋上風力発電開発プロジェクトのタービンが破壊、残骸が海岸に打ち寄せられる可能性があり、地域社会と環境の保護のために沿岸警備隊らがその回収にあたっている。

洋上風力発電において、先行する英国の再生可能エネルギー財団“Renewable Energy Foundation”は、2020年11月、レポート“風力発電の経済-レトリック(美辞麗句)と現実”を発表している。                                                

この中で、洋上風力発電プロジェクトのコストの予測は、押しなべて規模の拡大と経験効果によって、設置容量の増加にともない平均コストが低下すると説明されているが、現実には、容量が増加するたびに発電コストは上昇しており、その重要な要因の一つに、予想以上に早期に多発する故障にあると指摘している。

https://www.youtube.com/watch?v=m09vkAIJBXQ :風力発電タービンの破壊動画

 

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