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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

またがり資源スケトウダラ・ズワイガニ 北海道隣接サハリン州 高い状態を維持

2018-08-20 10:41:53 | 日記

2018年08月20日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[またがり資源スケトウダラ・ズワイガニ 北海道隣接サハリン州 高い状態を維持]
サハリン海洋漁業研究所サフニロは、2016年、2017年の漁獲情報等もとに、“またがり資源”に評価される北海道隣接サハリン州の周辺(東西サハリン・南北クリール)海域のスケトウダラ等について、過去と比較して高い水準の資源量を維持していると報告した。
(2016年)
2016年、サハリン州周辺海域では太平洋サケマスを除き46万4,300トンの水棲生物資源が開発された。
最も生産が大きかったのが北クリール海域で19万8,800トン(42.83%)、これに南クリール海域12万7,500トン(27.46%)と東サハリン海域12万6,500トン(27.24%)が続き、西サハリン海域は1万1,500トン(2.5%以下)でもっとも小さかった。
サハリン州周辺海域全体で最も生産が大きかった魚種はスケトウダラで28万6,300トンを占めた。
当該魚種生産の海域別内訳は東サハリン海域10万5,100トン、北クリール海域7万3,900トン、南クリール海域7万3,900トン、そして西サハリン海域が500トンだった。
また、同様に“またがり資源”と評価される東サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)について、禁漁措置を終え、同年から商業操業が再開、1,400トンが生産されて当該漁業の成功が指摘された。
(2017年)
昨年2017年のサハリン州海域の太平洋サケマスを除く水棲生物資源の開発量は52万4,900トンで、2016年を13%上回った。
最も生産が大きかったのが北クリール海域で19万8,500トン(37.82%)、これに南クリール海域18万5,000トン(35.25%)と東サハリン海域11万8,400トン(22.56%)が続き、西サハリン海域は2万3,000トン(4.37%)でもっとも小さかった。
サハリン州周辺海域全体で最も生産が大きかった魚種は、前年2016年同様スケトウダラで28万7,300トンを占めた。
当該魚種生産の海域別内訳は東サハリン海域9万3,700トン、北クリール海域10万6,300トン、南クリール海域8万7,000トン、そして西サハリン海域が300トンだった。
また、同様に“またがり資源”と評価される東サハリン海域のズワイガニ(オピリオ)については、1,500トンが生産され2016年に引き続き当該漁業の成功が指摘された。
更にマダラ、カレイ類が重要な漁業となった。
東サハリン海域での操業においてカジカの混獲が多く、1,200トンになった。
傾向としてサハリン州周辺海域のスケトウダラは、過去と比較して高い水準の資源量を維持しており、また、マダラとカレイについては若干の変動はあるものの比較的安定していると評価された。

 

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