カルテル罰金でロシア大手が倒産の危機

２０１３年１２月３１日
米国発
[カルテル罰金でロシア大手が倒産の危機]
ロシア独占禁止庁がスケトウダラ業界のカルテルに参加したとして罰金を科した、ロシア大手漁業会社“Преображенская база тралового флота”（プレオブラジェンスカヤトロラヴォガフロータ）が倒産の危機に瀕している。
最近、同社は、独占禁止庁から追加的罰金９０万ドルの指摘を受け、財務内容が危機的状況にあり、政府に対して、その見送りを要請している。
独占禁止庁は、昨年２０１２年１２月、ロシア極東の５３の漁業会社とスケトウダラ漁業者協会を、ロシア排他的経済水域のスケトウダラの漁獲枠を不当に管理していたとされる中国企業“パシフィックアンデス”(PacificAndes International Holdings)との提携について調査した経緯の中で、２６の漁業会社と業界団体にカルテルが認められたと発表した。
同庁は、スケトウダラ漁業者協会の議事録等から、Ａシーズン、Ｂシーズンの漁獲調整、スケコ卵率の調整、およびスケコ、フィレ、ミール製品の供給体制について、協会と会員５３社の内２６社にカルテルが認められたと調査結果を結論付け、含まれていた同漁業会社に対して罰金を科した経緯にある。