ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
http://kisenren.com
一般社団法人北洋開発協会

ロシア ベーリング海 混獲・漁獲物海中還元の事実の有無 行政処分が覆る  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-06-28 12:30:03 | 日記

 

2024年06月28日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア ベーリング海 混獲・漁獲物海中還元の事実の有無 行政処分が覆る]

ペトロパブロフスク・カムチャツキー市裁判所は、今般、ロシアFSB東部北極地域(カムチャツカ)国境警備局が違反指摘したベーリング海での漁船船長の混獲の取扱いにかかる行政処分を、証拠不十分等として、これを覆し、手続きを終了した。

当局は、今年2024年1月31日、ベーリング海で操業を行った“サハリン・リージング・フロート” (Сахалин Лизинг Флот)所属ロシア漁船“ムイス・チュプロワ”(Мыс Чупрова)の漁獲データに疑義をもち、混獲して海中還元した漁獲物を記録しておらず、違反行為があったと結論付け、これを指摘した。

当局は西部ベーリング海の特定海域500m以浅において、単一魚種だけの漁獲は不可能である旨の全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ・カムチャツカ支部カムニロのリポートに基づきこれを行ったとしている。

“ムイス・チュプロワ”の漁獲データは、単一魚種のみの報告だった。

しかし、“ムイス・チュプロワ”の船長が、弁護士をたて、行政訴訟を起こし、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市裁判所は、混獲と漁獲物海中還元の事実を立証・検証することが不可能として行政処分を覆す決定を下した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

#84 洋上風力発電と漁業 海外の経験 英国 BP 雇用凍結 新たな洋上風力発電PJ停止へ

2024-06-28 09:50:16 | 日記

 

2024年06月28日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[#84 洋上風力発電と漁業 海外の経験 英国 BP 雇用凍結 新たな洋上風力発電PJ停止へ]

日本での先行する欧米の洋上風力発電の漁業分野との共栄、相乗効果等の成功体験は、ほとんどが開発事業者による切り抜き発信で、実際に漁業分野の情報にアクセスしていくと様々な問題が報告されている。

世界中の漁業者は共通に、洋上風力発電プロジェクトについて、自らが知らない間に選定地が決まって唐突に説明会が始まり、漁業当局に十分なヒアリングを行うことなく、他の部局が主導する地方自治体の前傾姿勢による拙速な取り組みが行われ、事業開発者から漁業分野の科学的知見を理解しようとしない姿勢を感じていると指摘している。

一方、新型コロナウイルスのパンデミックを発端とするサプライチェーンの混乱は、ウクライナ紛争で一段と深刻化しており、輸送コストや原材料費の高騰、金利の上昇、そして、インフレにより、風力発電事業者の利益が圧迫され、内容が悪化しており、このような環境で、漁業分野を含め満足な補償等に対応がなされるのか、はなはだ疑問な状況が伝えられている。

エネルギー世界大手の一角を占める英国BPは、雇用凍結を実施し、新たな洋上風力発電プロジェクトを停止する。

新社長マレー・オーチンクロスは、同社の株価を圧迫していた化石燃料からの撤退を撤回した。

BP幹部は、不満を持つ投資家への対応として、雇用を凍結し、新たな洋上風力発電プロジェクトを停止する。

BPの元財務責任者オーチンクロスは、前任者のバーナード・ルーニーの電撃退任後、株主への価値提供に注力すると約束し、2024年1月に社長に就任した。

BPは、一部の再生可能エネルギー・プロジェクトに予想以上にコストがかかることが判明し、ロシアによるウクライナ侵攻後に石油とガスからの利益が急増しており、環境目標をめぐって株主から圧力を受けている。

BPのライバルであるシェルも2024年6月初め、グリーン成長への野心を縮小し、低炭素ソリューションに携わるスタッフを約200人削減、利益率の高い石油プロジェクトに重点を移し、ガス事業を拡大するという独自の計画を発表している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする