ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

日本で資源管理の“優等生”と評されるノルウエーが乱獲の継続を試みている 割当譲渡協定は“盗品交換”  Europeche

2024-06-27 16:22:58 | 日記

 

2024年06月26日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[日本で資源管理の“優等生”と評されるノルウエーが乱獲の継続を試みている 割当譲渡協定は“盗品交換”]

日本の一部の識者とされるグループにおいて、資源管理の優等生と評されるノルウエー漁業が、「無責任な行動」をとり、乱獲を試みていると批判を浴びている事実が存在している。

ノルウエー政府は2024年6月17日、英国、フェロー諸島とともにNEAFC海域のサバの向う3年間有効とする漁業協定に合意したと発表した。

TAC設定(2024年漁期:沿岸国73万9,386トン)に対する国別割当は、ノルウエー31%(22万9,210トン)、英国27.48%(20万3,211トン)、そしてフェロー諸島が13.35%(9万8,708トン)としている。

EU加盟国漁業事業者団体連合会“ユーロペッシェ”(Europeche)はこの3国間協定について、前回の国別配分協定で適用された割当量から大きく逸脱、過度に膨らんだ一方的な設定を行い、継続的な乱獲を正当化し、協定に盛り込まれた漁獲割当の相互間の譲渡も人為的に増加させた割当、つまり“盗品”の交換だと批判、欧州委員会と欧州理事会に対し、この「無責任な行動」に対して断固たる措置を講じるよう求めている。

(以下関連情報)

2024年06月19日 日刊みなと新聞

[ノルウェー、英国、フェローは24~26年の漁業協定に合意(ノルウェー貿易水産省]

ノルウェーと英国、デンマーク自治領フェロー諸島の政府は北東大西洋サバの今期漁から3カ年有効となる漁業協定に合意したと17日、ノルウェー政府が発表した。サバは例年8月から漁期入りする。3カ国は4、5月に会合を開き、2024年漁期は21~23年に比べ漁獲圧力を減らすことで合意した。今期の総漁獲量について沿岸国は前年枠比5・5%減の73万9386トンで23年10月に合意。今回の3カ国協議で、総漁獲可能量(TAC)のうちノルウェーの割当量は31%の22万9210トン、英国は27・48%の20万3211トン、フェローは13・35%の9万8708トンとした。

今後、他の沿岸国の欧州連合(EU)、アイスランド、グリーンランドが希望すれば包括的沿岸国協定として機能する。

またノルウェーは英国との二国間協議を行い、24年のノルウェーの割当量のうち2万3660トンを英国に移譲と引き換えに、英国はノルウェーに対し英国の排他的経済水域(EEZ)に入漁して12万3300トンの漁獲を許可することで合意した。同合意は25、26年漁期にも適用される。

ノルウェーのマリアンネ・ネス漁業・海洋政策大臣は「英国とフェロー諸島は重要なパートナー。サバ管理に関する複数年契約に合意し、全体的な漁業圧力の提言に協力できることを非常にうれしく思う」と述べる。

なお、北東大西洋サバは乱獲が続いたとして20年に海洋管理協議会(MSC)認証が失効。さらに英国のMCS(海洋保護協会)は23年、同海域のサバを海洋への影響評価を掲載する「グッドフィッシュガイド」の「最良な選択」から削除し「改善が必要」に格下げした。欧州の小売団体や消費者団体などはサバの購入停止を訴えるなどの反発も起きている。

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2024年7月期 ロシア水産物輸出関税4.5%  北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-06-27 01:28:01 | 日記

2024年06月27日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[2024年7月期 ロシア水産物輸出関税4.5%]

ロシア経済発展省は、2024年7月期の水産物製品を含めた輸出関税率を4.5%に設定すると発表した。

同年3月期以来、据え置きを示している。

ロシア政府は、2023年9月21日付決定No.1538により、水産物を含めた広範な商品の輸出関税を、ルーブルとドルの為替レートに連動させて設定、同年10月1日からこれを施行することとした。

レートは1ドルあたり95ルーブルを超える時、輸出関税は7%となり、80ルーブル未満の時ゼロとなる。

これまで、2023年10月期、11月期が7.0%、同年12月期と年明け2024年1月期5.5%、2月期4.5%と推移、3月期が5.5%と上昇、4月、5月、そして6月期も据え置きの5.5%だった。

(報告担当者 原口聖二:ルーブル安で輸出が増加傾向に向かうとき税金を徴収、ルーブル高で輸出が減少に向かう時、輸出促進のため無税に近づけるシステムとなっている。)

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