ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

日本海スケトウダラ ロシアと日本の資源開発率(漁獲割合)設定 2倍の差   リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-03-26 12:43:57 | 日記

 

2024年03月26日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[北海道日本海接続西サハリン海域 スケトウダラTAC期中見直し勧告 3万5,000トンへ]

“日本海スケトウダラ ロシアと日本の資源開発率(漁獲割合)設定 2倍の差”

全ロシア海洋漁業研究所ヴニロは、今般、北海道日本海側資源(日本海北部系群)と分布が重なる西サハリン海域のスケトウダラの今年2024年TACを当初設定2万4,500トンから期中見直しし、1万500トン上積みして、3万5,000トンに引き上げる勧告を行った。

同研究所は、当該海域のスケトウダラの商業バイオマスを24万6,000トンと算定している。

これは、同研究所がバイオマスに対する開発率(漁獲割合)を14%に設定することを妥当としていることを指し示している。

一方、海域が接続して資源分布が重複する北海道日本海側資源(日本海北部系群)への資源開発率は、理解に苦しむMSY設定等の影響受け、この半分の7%に設定されている。

スケトウダラは国際市場価格によって取引されており、保守的過ぎる日本の資源管理と、合理的運用方針をとっているロシアの漁船団の双方の水揚げベースのラグは2倍となり、これが雪だるま式に加工製品価値ベースで8倍、双方の国内で消費された時の経済効果では20倍に膨らむことになる。

なお、同研究所は、来年2024年の西サハリン海域のスケトウダラのTAC設定を更に拡大、4万トンにすることを既に勧告している。

 

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ロシア科学研究機関 カニ類2025年海域別TAC案を発表 前年比4.4%増  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-03-26 04:02:16 | 日記

 

2024年03月25日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 カニ類2025年海域別TAC案を発表 前年比4.4%増]

ロシア科学研究機関は、今般、来年2025年のカニ類の海域別TAC案を発表した。

ロシア海域全体では10万9,828トンで前年となる今年2024年比4.4%増が提案されている。

この内、タラバガニは2万9,738トン、アブラガニが7,912トンとなる。

また、ズワイガニ(オピリオ)が5万トン以上を占める。

タラバガニは極東海域とバレンツ海ともに据え置き、一方、極東海域においてアブラガニが9.8%、ズワイガニ(オピリオ)が7.8%、それぞれ増加の評価となった。

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ロシア科学研究機関 スケトウダラ 来年2025年海域別TAC案を発表 遂に250万トンを超える  リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

2024-03-26 03:59:10 | 日記

 

2024年03月25日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア科学研究機関 スケトウダラ 来年2025年海域別TAC案を発表 遂に250万トンを超える]

ロシア科学研究機関は、今般、来年2025年のスケトウダラの海域別TAC案を発表した。

極東海域の合計は、250万トンの大台を突破、255万4,300トンで、前年となる今年2024年より11.8%増とし、極めて高水準となる。

オホーツク海は、ここ数年、大規模な後続資源の加入が押しなべて確認されておらず、安全性に配慮し10%弱程度の削減を行ってきたが、この期間を2023年までに完了、今年2023年は各海域において6%-19%の増加となっており、来年2025年は、この数量に更に15%-20%の上積みが見込まれる。

日本EEZオホーツク海との“またがり資源”と評価されている東サハリン海域については、15万トン台の設定となる。

また、北海道の道東・道南太平洋と資源分布が重なる南クリール海域は、ほぼ前年並みの14万トン台を維持し、引き続き高水準の評価となっている。

一方、北海道日本海側資源(日本海北部系群)と分布が重なる日本海(沿海地方・西サハリン)は、今年2024年の4万9,400トンから更に上積みの5万8,500トンの設定が勧告され、日本(今年2万2,900トン)の保守的な資源利用を引き離し続ける合理的運用方針となっている。

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