ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ロシア 英国との漁業協定破棄法案 上院採択 自国にとって無利益・有害な協定は破棄へ “全ての漁業協定についてロシアの利益の有無の分析を開始”  リポート 原口聖二

2024-03-07 14:34:12 | 日記

 

BREAKING 2024年03月07日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[ロシア 英国との漁業協定破棄法案 上院採択 自国にとって無利益・有害な協定は破棄へ]

“全ての漁業協定についてロシアの利益の有無の分析を開始”

ロシア上院は、昨日2024年3月6日、英国との漁業協定の破棄法案を採択した。

2022年3月に英国が貿易での最恵国待遇を停止したことへの報復として、バレンツ海での英国漁業の権利を剥奪する当該法案が提出され、同年2月21日、ロシア下院を通過していた。

ソ連政府とグレート・ブリテンおよび北アイルランド連合王国政府は、1956年5月に漁業協定を締結した。

この協定は5年間を期間として締結され、永久延長の可能性があり、一方の当事者が破棄するまで協定は有効である旨が規定されている。

英国はコラ半島の沿岸、カニンノス岬の東側の本土沿い、およびコルグエフ島沿岸のバレンツ海水域で漁業に従事する権利を取得していた。

一方で、英国漁船がソ連海域で操業したのは1980年代末までだけだった。

ソ連崩壊後、ロシアがその法的後継者となったため、協定は引き続き有効であった。

上院では、英国漁船が2000年以降ロシア海域で漁業活動を行っておらず、当該協定が実質的な意味を失っていることも指摘された。

また、2000年以降、ロシア漁船も英国海域での操業がない中、当該協定が一方的なものであり、ロシア漁船に同様のまたは相応の権限や利益を与えていないことが指摘された。

上院議長ワレンチナ・マトヴィエンコは、協定を破棄する決定の正しさを強調し、漁業分野におけるすべての政府間協定について、ロシアにとっての利益の有無の分析を開始することを提案した。

 

 

 

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韓国生鮮スケトウダラ市場 日本産がロシア産に置換される ロシア産定期便化に向け流通開始

2024-03-07 13:38:37 | 日記

 

2024年03月07日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[韓国生鮮スケトウダラ市場 日本産がロシア産に置換される ロシア産定期便化に向け流通開始]

ロシア産生鮮スケトウダラの韓国市場への供給の定期便化に向けた流通が2024年3月1日から開始された。

江原東海港に週7トン以上ずつ定期的に供給される計画で、東海・江陵をはじめ首都圏など全国に本格流通し、日本に強く依存してきた生鮮スケトウダラと活ホタテ等の代替供給が本格化しつつある。

同年3月1日、ウラヂオストク港を出た国際カーフェリー“イースタンドリーム”が、20フィートのコンテナ1TEUに7トンの生鮮スケトウダラを積載して入港した。

今回の製品はロシア沿海地方南部沿岸沖合で同年2月26日に漁獲され、27日に選別、仕立、28日にコンテナ積み、29日に“イースタンドリーム”に船積完了、同日14時に出港、23時間の航海の後、3月1日13時に東海港に到着した。

製品の仕立ては12kg/csで、今回の出荷数量は、530cs、約8,000尾(15尾/cs:800g/尾)で、日本産とほぼ同等価格で取引された。

次回搬入は月4日漁獲製品で、8日入港、到着予定となっている。

2022年、韓国の生鮮スケトウダラの輸入は、日本産が100%で1,628トンだった。(報告担当者 原口聖二:日本の原発事故以前の当該輸出が最も活発だった時は2万トンレヴェルだった。)

昨年2023年は日本産1,400トンに対しロシア産が150トンとなった。

今年2024年は、更にロシア産が増加し、日本産が減少すると流通業界が見ている。

 

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