ロシア漁業ニュースヘッドライン

北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

2022年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(9月18日/19日)

2022-09-28 12:28:22 | 日記

2022年09月28日

リポート 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[2022年漁期 40°N以北-180°E以西沿岸 ロシア・北海道 シロザケ漁獲量比較(9月18日/19日)]

一般社団法人北洋開発協会(北海道機船漁業協同組合連合会内 担当 原口聖二)は、昨年2021年漁期から、シロザケの生産において増殖事業に依存度が高い北海道とサハリン州、そして野生の割合が高いその他のロシア極東地方の各沿岸の漁獲量の比較を行っている。

今年2022年漁期、ロシア極東全体のシロザケの生産量は、同年9月18日までに5万7,245トンで、一方、北海道は同19日までに9,761トンとなっている。

双方を合わせると、40°N以北、180°E以西の両地方沿岸で6万7,006トンのシロザケが漁獲されたことになる。

北海道に隣接する漁期開始の早いサハリン州沿岸のシロザケ漁獲量は、報告日までに1万3,373トンとなり、ロシアの生産の23.4%相当で、対北海道比では137.0%となっている。

また、報告対象日ロ全沿岸における北海道の漁獲量シェアは14.6%となっている。

昨年2021年、サハリン州沿岸のシロザケ漁獲量は、同年10月17日までに2万5,482トン、ロシア極東全体の生産の35%相当、対北海道比61%で、報告対象日ロ全沿岸における北海道の漁獲量シェアは37%だった。

近年、サハリン州も10億尾内外の人工孵化放流事業を行っており、資源の北偏傾向が続いている中、昨年2021年については、比較して、北海道沿岸の来遊率が高かく、事業成功度が優位だったことを、レヴューとして特に指摘しておくこととする。

 


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国後島漁業コンビナート ロシア国際漁業フォーラム見本市でフィッシュミールを展示プレゼン

2022-09-28 05:43:28 | 日記

 

2022年09月27日

北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二

[国後島漁業コンビナート ロシア国際漁業フォーラム見本市でフィッシュミールを展示プレゼン]

今年2022年9月21日から同23日までの間、サンクトペテルブルグで開催された第5回ロシア国際漁業フォーラム見本市において、国後島”ユジノクリリスキー・ルイブコンビナート”(Южно-Курильский рыбокомбинат)がフィッシュミール、オイル等の展示プレゼンテーションを行った。

今年2022年から当該コンビナートは、フィッシュミールとオイルの生産ラインを本格稼働させており、1日あたり約500トンの原料処理を行い、約200トンの製品の生産が可能となっている。

原料はイワシ・サバと、サケマス、スケトウダラ等の水産加工の残滓となっている。

一連の制裁措置によりロシアは、海外からの飼料原料の調達が制限されており、特に国内生産の問題が深刻になっている。

2017年12月、サハリン州省庁間委員会は、投資プロジェクトとなる当該コンビナート”のフィッシュミール、オイル生産工場建設にかかる”サハリン州開発公社”の資金調達などを承認した。

プロジェクトの総費用は当初、10億8,300万ルーブルで、”サハリン州開発公社”の資金が75%の8億1,200万ルーブル、残りの2億7,100万ルーブルはビジネスファンドで調達される予定だったが、これらの上積みが計画されることとなった。

今回の展示ブースには外国企業とロシア企業の双方が関心を示し、共同プロジェクトに関する商談も行われた。

 

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