2022年09月09日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア 東方経済フォーラム スケトウダラ業界と極東・北極圏開発公社が協力協定を締結]
2022年9月5日から同8日までの間、ロシア沿海地方で開催された第7回東方経済フォーラムの枠組みにおいて、ロシアスケトウダラ漁業者協会と極東・北極圏開発公社が協力協定に調印した。
この協定は、極東地方における漁業分野の投資のインセンティヴを向上させるために、当事者間の相互協力の条件を規定するもので、投資プロジェクトの実施、フォーラム、シンポジウム、関連会議への参加、情報交換などに取り組むものとなっている。
スケトウダラ漁業者協会会長ブグラクによると、極東地方の漁業発展への投資と振り向けられた高次加工能力の強化によりロシア漁業における付加価値が急増、その結果、地域予算の税収が増加して、新たな雇用の創出にもつながっている。
現在、ロシアのスケトウダラ生産の41%がフィレ、ミンス、すり身などの高次加工に向けられており、これらの製品は、2015年に4万8,000トンだったが、今年2022年には5倍の21万1,000トンに達すると見積もられていて、ともなって国内市場の消費量も急増している。