黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

散歩ルート

2007-06-02 18:46:49 | Weblog
結局、土曜日の散歩は

高架下
 ↓
一人カラオケ
 ↓
お寿司を食べる
 ↓
パンを買って
 ↓
帰宅

と言う流れになりました。

カラオケとお寿司。
とってもタイムリーなキーワードです。

・カラオケ
ZARDの坂井泉水さんがお亡くなりになりました。
私たちの世代にとって、知らぬものは居ないであろう歌手です。
だれでも1曲くらいは歌えるのでは無いでしょうか。歌えなくても
サビを聴けば、あーって頷きながら発するに違いありません。

癌を患われ、懸命に治療されていたようです。メディアと市中は
それを苦にした自殺であることを匂わせています。なんていい加減な。
本当、下世話な話です。どこにも、そんな証拠は無く、ただ「転落」
したという事実と癌であったという事実しかないのに。

本当、下世話。

でも、心が折れたのかもしれないなと思う、私がいます。

あまりZARDの曲は聴きませんが、『永遠』というアルバムは何度も
聴いています。どの曲も切なさにあふれていて、言葉を選ぶ作業の
丁寧さを感じます。決して音域は広くないですが、その音域が
切なさを強調していると思うのです。心の細微な部分を揺らすことを
「琴線に触れる」と言いますが、まさにその琴線のような。

今日は「永遠」、「Good day」、「運命のルーレットを廻して」、
「My Friend」を歌いました。

詞の切なさに、少し泣きました。

・お寿司
「スシポリス」を導入しようとしていた前農相が自殺しました。
死者を冒涜するつもりは毛頭ありませんが、これは国民に対する
最大の裏切りです。

彼が行おうとした農業政策は国民の耳に届かず、ナントカな
インシデントばかりが報じられていました。国民の食糧を預かる
農林水産省の施策が「見える化」ではなく「見えない化」されて
しまった責任、彼は取らずに逝ってしまいました。無責任な
上司の例そのものです。それを助長した総理も同罪です。




2つの死、顛末を御覧なさい。

因果応報なのですよ。
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高架の下、体内とも

2007-06-02 18:10:12 | Weblog
昨日の夜は外泊していました。友人のところに。
何も疚しいことは無く、ただの訪問と友好として。
決して手土産にパンダなどを持参せず、ハーゲンダッツの
バニラとマンゴーを片手に、取りとめも無く秒針奔る夜を
楽しく過ごすためにです。

夜遅くまで話をしていたので、目覚めたのは11時も近い頃
でした。礼を言い、またの再会を約束して、友人宅を後に
しました。

そのまま帰るのもつまらない事でしたので、近くの大きな
神社を参拝し、JRの線路下にある『高架下』を通り、自宅の
最寄まで走る公共交通機関のターミナル駅まで歩いて帰る
事にしました。

ここ数日の肌寒さが嘘のような、熱光線。これは6月の為せる
技。肌が赤く焼けていくほどの強大な力です。

神社では神前式が行われていました。神主の息子である友人は
ナンセンスと言っていましたが、厳かな雰囲気は夫婦の門出に
相応しいと思いました。

おみくじは末吉。ベンガクニハゲミナサイ、と。

日差しの中、肌が熱を帯びていくのを感じながら、高架下
入り口に到着です。ここからはずっと、日陰の下です。

神戸のイメージといえば港町に居留地、洋菓子と真珠と
何となく洒落た雰囲気、そして夜景といったところでしょうか。
高架下にはそんなもの、微塵もありません。戦後、崩壊した
流通システムの隙間に現れた闇市を想像してください。
ちょうど、あんな感じです。
闇市ほど非合法という訳ではないけれど、何となく。他に
言い表す言葉が思い浮かびません。

高架下は東西に1kmほど伸びています。西に行くにつれて、
闇市度は増していきます(と書くとアンダーグラウンドな
感じですが、普通の商店街です)。今日は一番西の入り口から。
中古品を売る店、用品を売る店、シャッターのままの店。
地元民以外は絶対に来ないでしょう。照明は暗く、埃のにおいが
します。

でも、私は大好きなのです。山積みにされるジャンク品に目を
奪われ、名前が書き込まれたファミリーコンピュータのカセットに
心を揺さぶられるのです。それと大量の古本と中古CD。小洒落た
百貨店とスマートなセレクトショップ、そして高架下。これらが
それほど遠くない距離でひしめき合う雑多性が、東京や大阪では
味わえ無い神戸の魅力の真実の一つだと思うのです。

さらに東へ進むと、おしゃれな洋服屋にレトロな洋菓子屋、そして
やっぱり中古CD屋に鞄屋。さらには骨董品屋に中華食堂。
見飽きる事はありません。

今日は文庫3冊に南米産の珈琲豆、レトロなクッキーです。
高架下のカオスを表したかのような、素敵なコンビネイションです。
あと、中古CD屋のBGMで流れていた曲に素敵な曲を発見しました。
イタリアのマックスなんとかと言うグループだそうです。
HMVにもCDがあるのだとか。今度、探しに言ってみよう。

皆様も神戸にお越しの際は是非に。
ただし、騒ぎ立てると観光客丸出しで浮くことボーイングの如し
ですので、寡黙に早歩きされますように。これで地元風(多分)。

*google先生が全貌を教えてくれます。きっと。
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