黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

04/05 /3

2004-12-30 19:57:28 | Weblog
あまたの天災に見舞われた今年も終わりに近づいています。

今日はお墓参りへ。

私は日本人だから、なんて常套句を付けるつもりはありませんが、
一年の終わりに一年の安寧を先祖に報告に行くのは当然の事と思います。

花を供え、香をたき、先祖を弔う。儀礼的だ!なんていう人もいますが、
儀礼的でもかまいませんとも。先祖の眠る場所に赴き、一年の報告を
するきっかけにはなっているのですから。

ただ、私の心にずっとわだかまっていたことがありました。それは
父方のほうへの墓参りにずっと行っていなかったことです。父と母が
別れて以来、どうしても疎遠になってしまいました。そして、そんな
ことが雪だるまのように少しづつ私の中で淀みだしていました。

それから10数年、今年と言う年をなんとか「生まれ変わるため」の年に
したかった私は、そういった心によどむものを全て今年で流し切りたかったのです。

過去を清算するというわけではありませんが、幼い時の気持ちや感情に
今でも縛られています。そういったものを断ち切りたかったのです。
過去を捨てるのではなく、過去を受け入れて、思い出と言う箱に片付けられる
ように。

随分行っていなかったので、道順にはすこし不安がありました。
でも、不思議なもので足は勝手に動きます。自然と、自然と。

お水を上げ、お線香を上げ終わったとき、何かが終わったような気がします。
今まで私の中にわだかまっていたもの、よどんでいたもの。
その全てが流されてしまったわけではありませんが、少しは心を
元の場所に戻せたかのように思います。

長かった、本当に長かったです。

自分リノベーションの年の終わりに近い今日と言う日、大きな事を
一つ成し遂げれたような気がします。災害で苦しんでいる人、貧しさの
ために苦しんでいる世界中の沢山の人、紛争で苦しんでいる人たちの
悲しみと苦しみなどに比べれれば、とても些細なものですが。
でも、私の中の、私だけの世界である心を埋めていた大きな問題でした。

悩みはきっと来年も尽きないでしょうし、新しく生まれてくるでしょう。
でも、ずっとずっと私を呪縛し続けていたもの、そういったものは
今日でさようならです。

忌々しくも、なんだか少しさびしい。

来年は今年を生かせる、本当に「生きた」年となりますように。
みなさまもよい年越しをなさってください。


最後に、今年最後が紀宮内親王殿下のご成婚発表と言う
喜ばしいニュースで閉じたことを、心より嬉しく思います。
末永くお幸せであられる事をお祈り申し上げます。
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