黄色い拍子木

たまのをよたえなばたえねながらへば しのぶることのよわりもぞする

逢いたい、anyoneに逢いたい

2005-05-31 22:36:46 | Weblog
私の好きな歌手の歌に「逢いたいときに限って」という歌があります。

付き合い始めて、暫くしてからのある日。そのあまりの幸せのなかに
何かしら「トゲ」のようなものを感じます。でも正体はわかりません。

その内、「トゲ」は喧嘩になってしまいます。彼女は二人暮らす家を
飛び出します。でも、心にあふれ出てくるのは恋人の存在。いつもは
恥ずかしくていえない言葉が知らず、あふれてきます。あの人が好き
なんだって、そんな言葉が。

「近くに居ると煩わしい。だから遠距離ぐらいがちょうどいいんだ」
私が恋について考えている事を話す時に使う常套句です。

でも、これは欺瞞です。都合のいい、傷つきたくない関係を悟られたく
ない、私への欺瞞。

前の人も、その前の人も結局、好きじゃなかった。無理強いに好きに
なろうとしていただけなのかもしれません。でも、そんな不埒な事は
許せない、だから私自身を欺く事で誤魔化そうとしました。

もちろん、楽しいなと思えることもあったけど。優しい事は素直に
嬉しく思えませんでした。それはその人への背信に対する後ろめたさが
あったからに違いありません。

あふれる矛盾。

何故今頃こんな事に気づいたのでしょうか。

多分、恋しているからかも。

呪縛からは逃れられないけれど、気にしないようにはできます。
長かった。ここまで来るのは果てしなく遠かったです。こんな瞬間は
もう2度と来ない気がしていました。

もし、これが実ることなく、枯れていったとしても大丈夫。そのときは
少し落ち込んで、また恋を探せばいいじゃないですか。

呪縛を感じながら。と、自分を安心させてみる。
コメント (2)
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