出張費削減

経済不況のためか、国内出張を減らした企業が53％に上るなど、企業の出張費が絞り込まれている実態が労務行政研究所の調査で分かった。今年の３～５月の上場企業４千社にアンケートした結果である。

理由は経営環境の悪化で、出張回数自体を減らしているのだが、国内出張を減らした企業が51%、海外出張は63％に達した。調査結果によると、部長クラスに新幹線にグリーン車を認める企業は1992年は20％だったものが、2008年には7％に減少している。

新幹線が登場してからと言うもの、名古屋、大阪出張は日帰りが当たり前になったと昔嘆いたものだが、次いで、福岡、札幌も飛行機を使えば日帰り出張が可能になっていることを考えると、出張の楽しみも半減しているように思う。

海外出張でも同様に大幅に減少している。部長クラスがビジネスクラスを使える割合も同期間で35％から18％に半減したのだ。若い頃、海外出張に出かける時、早くビジネスクラスで出張に行きたいと思ったものだが、今はそうはいかないらしい。

同研究所の分析では、交通費の節約などはすでに定着してきており、もはや出張の量を減らすしかなくなったのではないかと観ているのだが、確かに、先週韓国へ行った際、ビジネスクラスはがらがらだった。以前ならソウルー成田のビジネスクラスは何時も満席で席がとれなくて苦労したのだが、今は全くそんなことは無いのだ。

だが、ホノルルー成田間のビジネスクラスを取るのは大変だ。こちらは休暇でビジネスクラスを利用する人が殆どだと思うのだが、ビジネスクラスから一杯になると聞いた。そのため例年９月初旬の予約を５月連休後にしているのだが、今年は４月末にした。

個人旅行は一点集中型になっているのかな？と思う。仕事で出張する際、ヨーロッパなどへの長旅でのYクラスはとてもきつい。ビジネスやファーストクラスなら、いくらでも海外出張出来ると以前は思っていたのだが、今は事情が違っているのだなと思う。