山登りとバイクの旅

山の写真、山行、バイクツーリング

五竜・鹿島槍・針ノ木岳縦走(3日目)

2011-08-15 10:52:38 | 北アルプス
8月13日(土) 唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~針ノ木岳縦走 2泊3日 テント泊
    3日目 冷池小屋テン場~爺ヶ~岩小屋沢岳~鳴沢岳~赤沢岳~スバリ岳~針ノ木岳~扇沢
        行動時間 13時間半 天気 晴れ時々曇り

昨日の疲れがまだ残っているが今日も5時に出発
小屋で今日の天気を聞いたら、昼から雷雨の予報と一言
少し冷たい言い方、下山か針ノ木岳まで行くかは自分の判断しか
ないなーと思いとりあえず爺ヶ岳へ

昨日一緒だった、カメラ人は一足早く出発してた。

<冷乗越から冷池小屋>

小屋の上のテン場、離れ過ぎでした。
おかげでトイレは2回しか利用しなかった。
風当たりが少なくテン場は良かった。

<ガスって頂上が見えない爺ヶ岳>

まだ頭の中は下山?針ノ木岳?
判断できないままー爺ヶ岳中峰の山頂へ到着
南峰はパスし団体さんが登山道を封鎖

<団体さんの視線は・・・>

ガイドさん後ろから来ていますよの問いかけを無視して
道を譲ってくれません。

<お目当ての雷鳥>

視線のその先は雷鳥でした。
私も1枚写真を撮りましたがカメラ目線だと
良い写真だったのに

<なかなかの天気では>

少し高度を下げるとガスはなくなり
遠くの山々も見渡たせるじゃーないですか。
まだ朝の6時半なので今日の行動をここで判断
種池山荘を越えたらもう針ノ木まで行くしかない。
昼過ぎには針ノ木まで行けるのではと・・・

<鹿島槍ヶ岳>

標高2800mくらいの高い山にはガスが掛っているが
今日の大半は2600m付近後半に雨にやられても
良い覚悟で種池山荘を越える事に!

<種池山荘のテン場>

狭いが平らで最高のテン場ですね。
マナーが良いキャンパーだけなら楽園的な場所かな?

<ハイキング気分>

日が当たる東斜面は暑くてたまらないが
西斜面は風が気持ち良く、森林限界を越えていないので
木陰で涼しい。
夫婦で歩く登山者と良くすれ違った。

<岩小屋沢山頂から>

残念、剱岳の山頂は雲の中だが
今日も結局なかなかの天気じゃん。
昨日よりコ-スタイムが短いのでゆっくり
汗をかかないように歩む。

<一人歩き>

今日も一人歩き
連休だが私と同じルートで廻っている人はいないので
時間差がありすれ違う人以外、人には会わず。

<北アルプス三大雪渓の針ノ木雪渓>

今日一番の目的
針ノ木雪渓を調査
山スキーを滑る為の下見です。
行こう行こうとまだ来れていない場所
縦走だから雪渓を正面からも確認出来ます。

<気になる内蔵助平>

今回の縦走、立山が正面にずーっと見えるが
気になる場所を発見、内蔵助平!
山が重なるようにある場所にぽっんと平らな場所があります。
自分の足で歩いてみたいなー

<赤沢岳から黒部湖>

黒部湖もこの角度から見るのは初めて!
さすが日本最大の水力発電ダム湖
訪れた事がある場所なので、前の記憶とリンクして
思いだす。

<猿の群れ>

遠くからスバリ岳手前に動く物体を発見
雷鳥にしては大きいし近づいてみるとサルでした。
こんな高山に猿がと思うが最近はたまに見ます。
ハイマツの実を食べていました。人慣れしてないので
近ずいたら逃げていきます。
エサは絶対与えないように!
餌をやると人を見ると食べ物をくれると思い
襲うようになります。

<スバリ岳周辺のコマクサ>

スバリ岳にはコマクサがまだ咲いていました。
周辺にたくさん咲いていてかわいらしいです。

<高度感があるスバリ岳>

新越山荘から4っのピークを越えるが
鳴沢・赤沢岳とはかくがひとつ上
岩稜を通る道でハイキング気分から山登りに変わる。

<針ノ木岳を越えたら>

スバリ岳を越えたら最後のピーク越え
針ノ木岳を残すのみ。
連日のハード山行で足もピーク
針ノ木岳を登らずに、ヤマクボ沢をトラバースしようと
本当に考えたが夏山なので登山道に沿って行きました。

<針ノ木岳から登山道>

最後のピークを越えたら気が楽になって
今日このまま扇沢まで下りようかなとも考えたら

<テン場がいっぱい>

針ノ木峠の手前で立ち入り禁止の場所にテントを張る女子が
今日は下のテン場がいっぱいなので小屋の人が
ここで張っても良いと言っていたそうで一緒にどうですか?と
誘っているようだったが、ここで頭の中には温泉と肉が浮かぶ。
もう扇沢へ下りよう!温泉だー

このまま下山したら途中でハンガーノックになりそうなので
針ノ木小屋でありったけの食材を入れてラーメンを食らう。
これで3時間は持つだろうと15時20分に雪渓を下りる。

<水だー>

この三日間で沢の水を見るのは初めて
水は人に力を与えるのを感じる。
顔を洗い、冷たさに浸る。
生き返る感じだー

<危険な雪渓>

針ノ木雪渓の地形を確認しながら下山
上部は雪解けが進み空洞になっているので
雪渓歩きは禁止で夏道の左岸をたかまきして進む。
雪渓に吹く風が涼しく気持ち良い。
雨もパラパラ降ってきたがひどくはない。

<大沢小屋>

やっと大沢小屋
あと1時間歩かないと!
夕方17時を越え行動時間12時間越え、初めての体験です。
連休でないとやりたくない行動
食い込む肩も限界、飲料水もなくなりあとは車へ戻る事だけ

車の音が聞こえて扇沢へ下りてきたことを確認
今日も限界ギリギリ、自分に勝って下りて来れた。

しばらく登山はお休み!二日酔いのもう酒はいい気分になった。

観光客が居なくなり静かな扇沢へ到着
私一人かと思ったら、カップルが同じく下山
駐車場まで山の話をして戻る。

山は涼しく、楽しいが無理しない計画が一番です。
一人だから出来たかも今回の縦走
自分の弱さ、強さが分かった登山だったかも

日常の生活がどれだけ便利で快適な事かも実感、
車に荷物を放り込んで、大町温泉郷の薬師の湯へ直行
体を2回洗いスッキリ

自転車を回収し帰路へ
途中意識が遠のいたので、仮眠をしフル高速で
帰る途中、またしても東海環状線の猿投山トンネル出口付近で
車の横転事故に遭遇、何かある場所だ!

夜中、家に付そのままベットへ

山では寒かったのに家はエアコンなしでは寝れない生活
もう少し山へいた方が良かったかも・・・

今は次の山の事を考えられるまで元気に回復
さー次はどこ行こうか?!

五竜・鹿島槍・針ノ木岳縦走(2日目)

2011-08-15 08:50:10 | 北アルプス
8月12日(金) 唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~針ノ木岳縦走 2泊3日 テント泊
        2日目 唐松岳~五竜岳~鹿島槍ヶ岳~冷池小屋テン場
        行動時間 10時間半 天気 晴れ時々曇り

久しぶりの縦走に気合いを入れて朝濡れたテントを撤収して
5時に唐松小屋を出発
昨日は風が強く、今朝はかなり寒く、カッパを着て丁度良いくらい。

秋の気配の天気

<小屋に別れ>

御来光の瞬間は見れなかったが朝日がきれいに雲海から
見えています。

<快晴な一日の始まり>

さー出発長い一日の始まりです。
なかなかスッキリした天気
風も強いので今日は一日良い天気な感じです。

<大黒岳から五竜岳>

重い荷物を担いでいきなりのクサリ場
両手を使い体がブレないように慎重に進む
唐松岳から五竜岳へ来る人は少ないようだ。

本当は五竜の遠見尾根を登って縦走するのが
ベターだったかもしれないが昨年の続きにこだわった
私の選択が歩行時間を増やしてしまった。

<唐松岳~五竜岳の中間地点から唐松方面>

振り返ると唐松岳と大黒岳
あーやっぱりこの間で10時間オーバーになってしまったなー
天気が良かったので歩き過ぎたという事でよしにしよう。

<五竜岳方面から五竜山荘>

五竜山荘まで約2時間、登りが少ないと
時間は稼げるがここからが本番です。
なだらかな尾根は終わりでここからは岩峰群がつづく
登山道に変化

<五竜岳から鹿島槍ヶ岳方面>

五竜岳山頂手前から鹿島槍ヶ岳方面
まだまだこんなに険しい道がつづくと思うと
気が遠くなるが行くしかない。

<五竜岳山頂から剱岳バック>

山頂では五竜山荘からピストン者が下りてきて静かだった。
夫婦の登山者に写真を一枚お願いして
剱岳バックで記念写真
おばちゃんなかなか上手く撮れています。
ありがとうございます!

<G5黒い岩峰>

遠くから見たらえーと岩峰だったが
私は両手を使って登る方が、荷物の荷重が分散して
肩の痛いのを忘れておもしろく登れる。

<北尾根ノ頭と雲の間>

やっぱり雲は出てきたがなんとか持ちこたえている天気。
西風が冷たく強いので上昇気流にならずに
安定している。この雲の境目をずーっと歩いていく。

<長いハシゴ場>

ここも遠くから見たらえーっという所だったが
無事クリア

<キレット小屋>

ここでやっと半分が過ぎたってところ
ここでは休憩もしないで先に進む

<八峰キレット>

今日2回目の地図上で危険箇所!
八峰キレット急な登下降、鎖・梯子の連続で
気が抜けない。
荷物が重たいので慎重にです。

<ちょっとひと休み>

緊張感がある岩肌に
チシマギキョウ
寄り添うようにみんなで強く咲いている。

私も強くならなければと先に進む

<鹿島槍ヶ岳山頂から剱岳バック>

山頂手前で心が折れて大休止が入りましたが
なんとか山頂にたどり着きました。
白馬岳や唐松岳と違い五竜岳・鹿島槍ヶ岳は登った感が
ありますね。

ガスっていたらもう山頂って感じだがある白馬岳だが
五竜岳は山頂下の岩峰をよじ登り登頂した達成感がたっぷりある。

鹿島槍ヶ岳は眺めも最高で剱岳が目の前
三ノ窓の雪渓が一直線に伸びる。
時間があったらのんびりコーヒでも飲みたいところ

<あとは下るだけだけど冷池小屋は遠し>

ここからが一番苦しかったかな?
山頂直下はガレ場で足にくるし、また長かった。
限界ギリギリでテン場に到着

冷池小屋からテン場がまた離れ過ぎで
5分くらい歩かないとトイレに行けない。

先に寝床を確保して小屋へ行き利用料金とビール調達に!
朝5時に出発して15時半よく頑張りました。

五竜から来たテント泊の人も何人か追い越して
みんなバテバテだった。
口をそろえてキツかったと!
お疲れ様でした。

<日没後に雲が切れたテン場>

16時くらいからテントが張れたので濡れていたテント、寝袋を干し
ラーメンを食べながら休息
もうヤバいかもと思う事もあったがなんとかコントロールでき
辿り着けて良かった。

日没後は寒くてダウンを出したが
テントの中は暖かく朝まで寝れた。

夜中に地震があり、地面にじかで寝ていたので地震の伝わり分かり
遠くでドスンと揺れ振動が伝わってきた感じだった。

明日はどうするか?

天気は昼から雷雨の予報があるし、すぐに下山するか
針ノ木まで頑張るか翌朝の天気で決める事にして就寝

つづく・・・