春夏秋冬

日々流されないために。

千住は古い町

2007年05月01日 15時43分25秒 | Weblog
「あー、お年寄りだィ!」腕白連中がやってきて、われわれを見て言った。何事だろう、子供たちは遊びを中断し、好奇心で近づいてきたところ、全員お年寄り!素直な言葉が口から出たのだ。横にいたオバアさん、子供たちに向かって負けずに叫んだ。「そうだ。そうの通りだよ!お年寄りだよ!間違いないよ!」子供たちは、またすっと元の遊びに戻っていった。
 
千住-宿場の名残り-を歩こうという企画で、この日、東葛健康友の会のお年寄りたちが北千住駅近辺を散策。千住の町は、江戸時代は宿場町として賑わったところだ。でも、あるのは立て札だけ。脇道にはいると昭和30年代が残る。狭い道路、朽ちそうな塀、「医學博士 ××」なる表札がある。子供たちが縄跳びをして遊んでいる。「こんなところの方が和むものですねえ。」「そうですねえ。」「こどもの頃こういうところでよく遊びましたよ。」「こういうところがいいんですよね。」
 
荒川の土手に出た。ああ、気分が宜しい。今日は春の日差しが柔らかく、草むらでみんなで体操しましょうと輪になって手をつなぐ。川縁で腰を下ろしおにぎりのお弁当。近くに座ったおばあさん、どうぞ召し上がって下さいと切りミカンを差し出してくれた。前を見るとモータボートのエンジン音。若者が水上スキーを楽しんでいる。これを見ていた親父の声が聞こえる。もう一寸策がなきゃー! その声が聞こえたかのように、スキーヤー右に左にとジグザグをはじめた。
 
江戸の痕跡などあるわけでもなく、一寸古い町を見て歩く健康散歩だった。歩くのが目的。幹事さん、ちょうどほど良い距離でよかったです。最後に幹事女史の大黒湯の判じ物あてクイズ。全員外れ。銭湯・大黒湯の入口に「わ」か「ぬ」の板の看板が掲げてある。どういう意味か?…。答えは、「わ」の板が出ているときは、「わいた(沸いた・営業中)」。「ぬ」の板が出ているときは「ぬいた(抜いた・終了中)」。写真を掲げる。

  
   

銭湯・大黒湯。屋根が古めかしい。「道後温泉みたいだ!」「そうだね。」


 
左ーぬいた。右ーわいた。まだ、わいていなかったが、「ぬ」を裏返すと「わ」だった。


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