goo blog サービス終了のお知らせ 

ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

ゲーリーウエバーオープン予期せぬ決着

2016-06-20 10:52:14 | テニス
ドイツで開催されていたゲーリーウエバーオープン(ATP500)が終了しました。前回このウインブルドンの前哨戦である芝の大会で、錦織が何とか2回戦に進んだことを書きました。

1日空いての2回戦の相手は、ドイツの32歳マイヤーでランキングも192位とまず錦織が負けることはなさそうでした。この日は9時からの開始予定で、BS朝日も中継が予定されていました。ところが開始直前になり、何と錦織が左わき腹の痛みで棄権してしまったのです。まあこういったケガなども含めて実力ですので、やむを得ないのですが残念というしかありませんでした。

この大会は芝の王者フェデラーが第1シードで、対するのが錦織、その山に新鋭のティエムが第3シードで入っているというドローでした。このティエムは厳しいスケジュールで、この大会の前の週にやはりドイツで行われたATP250の大会に出場し、優勝しています。

いくら3セットマッチとはいえ、2週間で10試合戦える体力というのもすごいものだと思っていました。錦織が脱落したため、当然決勝はフェデラーとティエムと思っていました。2回戦以後はテレビの放映がないため、PC動画のやや画質が悪いものをテレビにつないでみていました。

この大会の波乱は準決勝で起こりました。まず錦織の棄権によって、労せず勝ち上がったマイヤーがティエムと対戦しました。これまでティエムの試合は見ていませんでしたが、始まってみるとティエムが動けておらず、ミスを連発しました。さすがに22歳と若くてタフなティエムも9試合目の連戦では疲れが出たようです。あっさりとストレート負けをして、なんとマイヤーが決勝進出を決めたのです。

準決勝もうひと試合は、王者フェデラーにドイツ期待の19歳若手のズベレフが挑みました。こういった若手が勝ち上がってくると、テニス界もそろそろ世代交代かという感じになります。しかしフェデラーが苦戦となりました。全盛期のフェデラーにはなかった安易なミスが出たり、最近多いネットに出ても抜かれたりと第1セットはタイブレークまでもつれ、なんとこのセットを落としてしまったのです。

私はここまで見て寝てしまったのですが、結果的にはフルセットでフェデラーが破れてしまったのです。さすがにフェデラーも全盛期の強さがなくなった気がします。

結局決勝は新鋭とベテランのドイツ対決となりましたので、大会としては大いに盛り上がったことと思います。結局ベテランマイヤーがこの試合を制し、6,7年ぶりのツアー優勝となりました。

この経緯を見ると錦織が棄権しなければと思うのですが、今月27日からのウインブルドンまでに復活してほしいものです。

iPS細胞10年の成果と課題

2016-06-19 10:33:09 | 健康・医療
iPS細胞が開発されてから早いものでもう10年が経過したようです。無限に増殖し、体の様々な細胞に変化する性質を生かし、再生医療分野では色々な成果が出てきたような気がします。

確か最初の臨床応用がされたのが、網膜細胞で黄班変性の病気の人に移植した実験で、2014年ですのでもうかなりの結果が出ているようですが、安全性に対する評価項目は達成できたようです。しかしこのiPS細胞の問題点は、やはり膨大なコストがかかるという点かもしれません。

まだ初期研究の段階ですので、お金がかかるのは当然ですが、それにしてもこの患者本人から作製した網膜移植に1年近くかかり、コストも1億円程度とされています。山中さんも患者自身の細胞を使う自家移植は考えていた以上に大変であるというような発言をしているようです。

そこであらかじめ品質を確認したiPS細胞を準備しておき必要な機関に配るというようなプロジェクトも開始されたようです。細胞は多くの日本人に移植しても、拒絶反応が起こりにくい人から提供されたようです。それでもどの程度安価になるのか、課題は多そうです。

現在話題になっているのが心筋細胞のようです。この心筋細胞シートは、顕微鏡で拡大すると全体が連動して拍動しているのが分かるようです。これは当然虚血性心筋症などの、心臓移植を必要とする患者に移植するわけですが、現在は人に使う安全性を確認する最終段階まで来ているようです。

そのほか色々な細胞がすでに準備されているようですが、どうも日本は徹底的な安全性の確認が義務付けられていますので、ある意味進展が遅いような印象を持ちます。こういった再生医療という今までになかった分野については、それに適し安全性など見直す必要がありそうです。

この細胞のもう一つの使い方として、創薬への応用です。私はこの方面にかなり期待しているのですが、人間の細胞として取り出すことができない、脳の組織や神経細胞が作り出せるわけです。これを使えば薬が細胞にどのように作用するかなど、人間の細胞を使って確認できます。こういった手法により軟骨の難病の治療薬の可能性のある物質を見出したようです。

こういったiPS細胞のプロジェクトには、国なども多額の支援をしているようです。これが本当に良い傾向なのかは分かりませんが、こういった分野の研究には多額の資金が必要なことは確かです。再生医療分野は世界的にも競争が激しく、日本が1歩でもリードするためにはこれからどういった方向性を出していくのか注目されるところです。

高齢者は早寝早起きか?

2016-06-18 10:48:52 | 健康・医療
ネットの記事で過度の早寝早起きは高齢者には注意というかなりの長文が出ていました。

実は私は全くこれに当てはまらないのですが、睡眠には興味がありますので、読んでみました。どんなことでもそうですが、個人差というのはかなり大きいものですので、例外的な人は必ずおり、どうも睡眠に関して私は例外なような気もします。

この記事によりますと、加齢により睡眠時間が短くなり、早起きの傾向となるのが仕事から離れることによって加速するとしています。しかし私は、出勤のため早く起きる必要がなくなった分朝寝坊になり、睡眠時間も増えています。60代では必要睡眠時間は6時間程度とされているようですが、私は8時間近く寝ているようです。

当然これも個人差があり、私の知人で40代のころ一日4時間眠れば十分という人もいました。私の睡眠行動を思い出してみると、若いころから普通の人とは違っていたようです。もともと宵っ張りのところがあり、家に帰るのも遅くなることが多かったのですが、1時前後に寝て朝は7時には起きていました。そこでこの睡眠不足を解消するために、休日の一日は昼頃まで寝ていました。

これは勝手に睡眠不足と思っているだけで、昼に眠くなることもなく、夜になっても眠いということはありませんでしたので、本当にこれで睡眠不足だったのかはよくわかりません。私は昔からですが、夜眠たくなったから寝るということがなく、何時だから寝ようということで、ベッドに入ると割とすぐ眠れました。

ですから何かの必要で徹夜風になっても、特に問題はありませんでした。しかし次の日以後が眠いというより体がだるいなどと不調になりますので、必ず眠るようにはしています。また目覚めの感覚もやや異なっているようで、私は起きたら目が覚めるのは当たり前と思っていましたが、どうも普通と違っているようです。

その典型例が夜中のテニス観戦です。例えば3時ごろですと、それまで起きていることも可能ですが、12時ごろ寝て起きているかみさんに起こしてもらいます。こういった場合でも朝と同じように起き、2,3時間普通に応援できます。この後普通に寝て、起きていた時間分を寝てから起きると、特に体調も悪くなく過ごせるようです。この辺りもかみさんに言わせると普通ではないことのようです。

どうも私の感じでは、このまま何歳になろうと早寝早起きという朝型にはなりそうもありません。ただ私の睡眠パターンからすれば、早く寝れば早く起きそうな気もしますが、あまりその必要性を感じないのも確かです。

ヒトゲノム合成計画が発足

2016-06-17 10:36:45 | 文化
人間や他の生物の遺伝子を、最初から人工合成しようというプロジェクトが発足しそうです。

これは著名な科学者25名が連名で計画され、最終的には人間の全ゲノムを合成し細胞内で機能することを確かめようという壮大なプロジェクトです。

ゲノム関連の国際プロジェクトとしては、日本も参加した人間の全ゲノムを解析するという「ヒトゲノム計画(HGP)」があり、1991年から2003年までかかり終結しました。これからはゲノムを解析するいわゆる読むだけではなく、作る=書く時代であるということより、「HGP∸ライト」と名付けられました。

読む方のHGPにより、単に解析技術が進歩しただけではなく、ゲノム編集と呼ばれる遺伝子変換の方法が飛躍的に進歩しました。今回も合成技術だけではなく、遺伝子関連の色々な分野での大きな発展が期待されそうです。

私も20年も前ですが、このゲノム合成をやったことがあります。その当時でも固相型の自動合成機が開発されていました。私はせっかくあるのだから使ってみよう程度でしたが、30個ぐらいつながると、溶解度がどんどん低くなり、また反応性も低下してしまいました。

単に機械に試薬をセットし待つだけのあまり面白くないもので、一つ伸ばすのにどの程度時間がかかったかなど忘れてしまいましたが、当時はいろいろな問題だらけでした。多分もう色々と改良されてはいると思いますが、何百万もつなげていくということは、考えただけでも恐ろしいことです。

このプロジェクトの目的はゲノムの長い配列を合成する際のコスト低減や、医療応用に向けて合成物を細胞中で試験することにあるとし、「概念的にも技術面でも限界に直面している現在の状況を大幅に前進させるだろう」と強調しているようです。

しかし問題点もいろいろ指摘されており、その最大が倫理面での問題です。こういったヒトゲノムの研究というと、すぐに思いどおりの形質や外観を持った「デザイナー人間」の作製につながるという意見が出ますが、このプロジェクトでそういった面が進む可能性は少ないような気もします。

私は無神論ですので、こういった点もあまり気にしないのかもしれません。こういった遺伝子の研究は、現在進みつつある再生医療などとも密接な関係にあり、期待と共に倫理的な問題などは、周囲が十分に注意する必要があるのかもしれません。

しかしゲノム合成というのは解析より時間がかかるはずで、たぶん私が生きている間にはできそうもない壮大な計画と言えるでしょう。

老化の3代要因と老けない体

2016-06-16 10:50:46 | 健康・医療
タイトルのような記事が出ていましたが、もう十分歳をとってしまった私にはあまり関係ありませんが取り上げてみます。

この記事中には健康寿命が男性71.19歳、女性74.21歳と平均寿命と約10年の差があるとしています。私はもう少しでこの健康寿命になろうとしていますが、体を動かすことも含めて問題はないと思っていました。しかし原因のわからない突然の発熱から、3週間が経とうとしていますがまだ完全には戻っておらず、肩というより腕の付け根あたりに痛みが残っています。普通の生活はしていますが、やはり老化という言葉を実感しています。

このブログにも何回か書いたように、私の基本的考えは人間は健康でいるようにできているので、健康を保つために何かする必要などはないと思っています。老化も同じで、歳をとれば自然にいろいろな部分が痛んでくるので、単にそれを受け止めるしかなく、老けない体づくりなどないと思っています。もちろん個人差はかなりありますので、痛んでくる年齢はかなり幅がありますが、いくつでも運命とあきらめるというのが基本です。

ですからこの記事にも全く納得していませんが、たまには批判的に取り上げるのも良いのかもしれません。

さて老化の3代要因の一つが「活性酸素による酸化」としています。活性酸素というのは、色々なタイプの酸素ラジカルなどの総称として使われているようですが、確かに化学的には非常に反応性の高い分子種です。しかしこれはある種のエネルギー変換には必須の化合物で、常に生産されては壊されている物質です。

身体の中ではSODという酵素が、余分な活性酸素をすぐに分解しているはずですが、確かに歳を取ってくると、こういった酵素活性が落ちてくる可能性はあります。しかし反応性が高いということは、寿命も短くそれほど組織などを痛めることはなさそうです。

この記事に書いてあるようにこういった「体のさび」が徐々に蓄積するということは有るのかもしれません。これを避けるために、抗酸化剤や酵素の原料となるタンパク質や亜鉛を含む食材を取ることや、激しい運動を避けるとしています。

このうち抗酸化剤というのはポリフェノールなどを意識しているのかもしれませんが、一般にこういった抗酸化剤は生理作用を持つ、つまり摂りすぎると必ず副作用が出るものです。また少量の抗酸化剤が体内に入って活性酸素と出会う確率はほとんどないでしょう。

タンパク質を多くとることは問題はありませんが、原料をたくさん摂ったからといって、特定の酵素が増えることは有りません。もともと酵素というのは、必要に応じて作り出され、その仕事が終わればすぐに分解されてしまうものです。身体に蓄積されるものではありませんし、もともと非常に多種類の酵素が存在していますので、酵素不足というのも考えにくいことです。

前置きが長くなり長文になりそうですので、この後は次回に続きます。