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前立腺ガン 治療を行わない療法

2020-04-12 10:37:44 | 健康・医療
前立腺の病気というと、中高年男性には悩みの種となっているようです。

その割には前立腺の構造や働き、病気の原因、治療など知られていないことも多いのが実情です。私の友人知人にも前立腺ガンは多く、高齢者ですが4人が発症しそのうち3人が手術をしていますが、やはり手術後の後遺症のようなものに悩まされているようです。

排尿障害とまではいかなくても、尿漏れなどは大体出ており、そのための防御法など苦労しているようです。ここでは前立腺ガンが見つかっても治療しない方法について紹介します。

まず「PSA(前立腺特異抗原)監視療法です。前立腺ガンは進行が緩やかなものが多く、直ちにガン細胞を取り除かなければならないとは限りません。そうした症状の患者に対し、何も治療を行わずガンの進行状態を経過観察するのが、この治療法です。

前立腺ガンを発見する検査として大きな役割を果たすのがPSA検査ですが、この検査で値が高めだったことから詳しい検査をして、ガンが見つかっても悪性度が低い小さなガンの場合は、PSA監視療法による治療を行うケースが多いです。

ガンがあることが分かったのに、何もしないことに不安を持つ人もいるかもしれませんが、何らかの治療が患者の生活に支障をもたらすこともあります。手術でも放射線療法や化学療法でも、何らかの副作用や後遺症など出る可能性があるためです。

私の友人も前立腺がんが見つかり、医師から監視療法を進められたのですが、かなり悩んでホルモン療法を選択しました。彼の場合はお父さんが前立腺ガンが原因で亡くなったこともあり、不安が大きかったようです。結局手術を選択し、若干の後遺症があるようですが元気に暮らしています。

PSA監視療法は、3〜6か月ごとにPSA検査やMRI、直腸診を、さらに1〜3年ごとに針生検で、それぞれガンの状態を確認します。ガンに進行が見られたときや生検によるスコアが上昇した時は治療を開始します。

この監視療法が適しているのが、TNM分類の病期「T2」(ガンが前立腺の中のみにある)までの限局ガン、PSA値が10以下、グリーソンスコア(悪性度を示す分類)なら6以下などがあげられます。

ガンによってはほとんど進行せず、体に変調をきたすほど大きくなる前に寿命を全うできることもあります。監視療法は病気を放置しているわけではなく、ガンの性質が変化することもあるため、必ず定期的な検査を受け、経過を観察する必要があります。

最近の治療法には、前立腺ガンだけでなくガンと共存するという治療法もあるようです。特に前立腺ガンは、治療をしない選択肢が有効なガンといえるのかもしれません。


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