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親の収入頼みの中年無職

2020-04-13 10:25:07 | 時事
無職で独身の40〜50代の子が親と同居し、生活費を親に頼っているとみられる家庭が増加しているようです。

立命館大学や新聞社が、国の統計情報から試算したところでは、2013年の時点で推計約57万所帯あり、1995年からの18年間で約3倍に増えていたことが分かりました。

このうち40代の家庭は推計約38万所帯で、50代の家庭の約2倍となっていました。こうした家庭は、ひきこもりなどの課題を抱えて社会から孤立する「8050問題」に陥りやすいとしています。

またこの調査から7年後の現在は、事態はさらに深刻化している可能性が高いようです。8050問題の公的な定義はありませんが、無職で独身の子が高齢の親の収入に頼って同居する中で、ひきこもりや介護、貧困などを抱えて孤立しがちになる問題です。

これは2000年代に「ニート」という用語が使われはじめ、一部のひきこもりに対して継続的に大規模な調査が行われるようになりました。このころは15〜34歳と若年層の問題としていましたが、2010年代に入りひきこもりを抱える家族が全国的に高齢化したことで猶予が無くなってきました。

内閣府の調査では、中高年のひきこもりが61万人と推定され、このまま放置して2020年代に入ると「9060問題」とより深刻になるといわれています。

今回試算に使ったのは厚生労働省の審査を経て提供された国民生活基礎調査の匿名データ(1995、04、13の各年版)です。13年版が最新で、家族構成や就業、健康年金受給など約10万人分の情報を含んでいます。

8050問題の特徴を踏まえ、このデータから無職(または家事従事)で独身の40〜50代の子と、60代以上の親が同居し親の所得(年金を含む)が子より高い世帯を抽出しました。これを8050問題に陥るリスクを抱えやすい家庭と位置付けて集計しました。

13年はデータ上の3万8882世帯のうち440世帯(1.1%)が該当し、厚生労働省の計算方法に従い該当世帯数に人口比ベースの係数をかけると、推計約56万8000世帯となりました。これは1995年データを基にした推計世帯数の3.2倍、04年の1.6倍となっています。

このように8050問題は確実に悪化していますが、私はこのような状況にした親の責任であると思っています。しかし親を悪者にしただけでは全く解決の糸口となりませんので、どんな施策が必要なのか地方ではなく国レベルで検討してほしいと思っています。

これは少子化問題の1局面ですが、多分手当が一番遅くなる部分と考えられます。解決にはどんな方策があるのか、私も全く思いつきませんが、放置してはいけない問題だと思っています。


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