ごっとさんのブログ

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   薬と猫と時々時事

すごい昔の研究室の集い

2016-05-02 10:36:43 | 日記
昨日昔勤務していた会社の、研究室の集いが新宿でありました。

このグループはもう40年近く前の、当時のH主任研究員がはじめ、徐々に大きくなり全社的にも認められたNACプロジェクトと呼んでいました。そのころのH研究室の仲間が不定期に集まっており、NACの会と呼んでいます。ここ数年開かれていなかったのですが、面白いきっかけで昨日開かれ私も参加しました。

このプロジェクトの後半ですが、S君が新入社員として入ってきました。その一番の若手が今年の3月に定年退職した、つまり当時のメンバーすべてが会社から離れたことになりました。そこでこのタイミングで皆で集まったわけです。ですから当然のことながら、年寄りの集まりとなっています。

たぶんこのプロジェクトはいろいろ出入りがありましたので、延べ人数としては30人近かったと思いますが、そのうち15名が集まりました。最近は新宿の大きなビルの中のレストランは、大体禁煙になっており、喫煙所を探すのが大変と思っていたら、先に来ていたC君がかなり離れている場所を探しておいてくれました。

久しぶりの昔の仲間ですが、当然みな年を取っていましたが、元気そうで、遠くは宮崎からや仙台から出かけてきた人もいました。この会が続いているのは、一つにはこのプロジェクトが成功して終わったということもあるようです。

有機合成で新しい薬を作るというものでしたが、何とか世の中に通用する薬を見つけることができました。そこで開発評価を進めたのですが、その過程で大きな問題が出てきました。この新薬はかなり長い工程で合成するのですが、当社の合成工場では対応できないことが分かったのです。また日本の薬価制度では、薬の値段は国が決定しますので、それほど高い価格が付きそうもないということになりました。つまり国内では採算が合いそうもないということになったのです。

ところがアメリカの大手製薬メーカーが、この特許を買いたいという話がうまく進み、導出することになりました。この特許収入はかなりの額となり、会社に貢献できたわけです。

さてこのNACの会が終わった後、私と同期入社で薬の評価の担当責任者であったSさんと場所を変えて2次会に行き、このプロジェクトの裏話などいろいろしてきましたが、本当に懐かしい話になりました。このSさんとは付き合いが長いだけではなく、昔から気が合う仲間でしたので、いろいろな話も面白いことが多く、楽しい時間でした。

この元ボスのHさんからなかなか良いお土産をもらって、帰ってきましたが、長時間新宿というすごい人ごみの中にいましたので、かなり疲れました。

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