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小腸の細菌増殖で生じる副腎疲労

2020-05-24 10:28:38 | 健康・医療
現代はストレス社会と言われており、コロナ自粛でストレスは高まっているのかもしれません。

このストレスに対処する働きを持つのが「コルチゾール」などのホルモンで、「副腎」から分泌されています。ストレスには、精神的なもの、肉体的なもの、環境的なものがあり、いずれも人間の身体に炎症を起こし、健康にダメージを与えようとします。

それに対してコルチゾールは、ストレスによる炎症を抑える手段として血糖値や血圧などをコントロールしたり、免疫機能や神経系を調節したりして、身体へのダメージを防ぐ役割をしています。

戦うストレス要素が多すぎると、副腎は必死にコルチゾールを分泌しようと働き、いわば過労な状態になってしまいます。副腎が疲弊(副腎疲労の状態)するとストレスに対抗できず、身体への悪影響から慢性的な疲労感やうつなど、さまざまな症状が出てきます。

副腎が疲弊してしまう原因のひとつには、肉体的ストレスとなる「腸のトラブル」が大きく関係しています。副腎疲労を起こしている人に共通するのは、腸に炎症を起こしていることです。

副腎疲労の認知が広まっている米国では、重症度に関係なく治療は必ず腸の炎症を抑える食生活の見直しから始まります。腸の炎症といっても、副腎疲労に関係するのは大腸ではなく「小腸」とされています。

健康な人の場合、小腸にはほとんど菌が住んでおらず、菌が多いのは大腸だけとされていました。しかし最近では小腸にも少しの菌がいることが分かってきました。その常在菌のひとつである「カンジダ」が、副腎疲労の人は小腸のなかで増殖していることが多いようです。

このカンジダが引き起こす病態が「リーキーガット(腸漏れ症候群)」で、腸粘膜、腸管壁を傷つけて小腸の細胞と細胞の間に隙間ができてしまい、小腸内の菌や未消化の食べ物などが漏れ出してしまうのです。

漏れ出た異物は血中に入り込むので、免疫機能による抗体ができ、その異物を攻撃して炎症が起こります。コルチゾールは腸粘膜などの傷つけられた組織の炎症や、抗体による攻撃の炎症を抑えることに大量に使われ、副腎が非常に疲れてしまいます。

カンジダなどの菌だけでなく、さまざまなストレス、痛み止めなどの薬、加工食品の添加物もリーキーガットの要因になるようです。

その他「シーボ(小腸内細菌増殖症)」という大腸内の菌が小腸に入り込むことなども、小腸の粘膜の炎症がひどくなり、大量のコルチゾールが消費されます。

このようにコルチゾールがストレス軽減に重要な役割をしているという事は知りませんでしたが、副腎を守るためにもストレスをためないようにすることが重要なようです。

なんでもストレスのせいにする風潮は好きではありませんが、現状ではストレスが溜まりやすい生活になっているかもしれません。/span>


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