ごっとさんのブログ

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本当に「高血圧」放置してはいけないのか

2023-05-30 10:32:50 | 健康・医療
私は若いころ低血圧気味で上が110ぐらいしかありませんでしたが、このための不都合な症状などはなく過ごしてきました。

それでも76歳になると若干血管が詰まってきたようで、最近は120から130ぐらいになっています。この様に私は問題ないのですが、「高血圧」を放置してはいけないという記事をよく見かけるようになってきました。

この高血圧の定義もだんだん厳しくなっていくようで、140でもう高血圧であり130未満にすることが重要という意見も出てきているようです。一昔前までは血圧の基準が、年齢プラス90程度とされていました。

これは歳をとると血管が傷んだりして体に十分な血液を送るためには、ある程度の血圧が必要という考えのようです。それが年齢に関係なく、高血圧になると「脳心血管病」で亡くなるリスクが高まるという事で現在の一律140という値になったようです。

これを高血圧と定義すると、国内には高血圧患者が4300万人いるという推計値が出ています。さらにこの内自分が高血圧だと認識していない人が1400万人、認識しているが治療していない人は450万人、治療を受けているが治療目標に達していない人は1250万人もいるとされています。

このあまりに多い人数は、高血圧患者を病院が作り出しているのではないかと邪推してしまいます。実際に脳心血管病として脳卒中で亡くなる人が2019年で約10万人、心筋梗塞など心疾患で亡くなる人が約8万人と集計されています。

この数値からリスクを持った人が4300万人というのはおかしな感じがします。しかも高血圧だと分かっても、それが原因で脳血管病になるのは10年あるいは20年後とされています。そのために高血圧の治療をする必要が本当にあるのでしょうか。

降圧剤のメカニズムは、全ての薬が「正常な生理現象」を止めることによって血圧を下げています。したがって正常な生理現象を復活させようという体の働きによって、比較的短時間で薬は効かなくなってしまいます。

そこで別な作用の薬を使うことになるのですが、この「正常な生理現象」を抑えることで何か問題が出るのではないかと疑問を持っています。若いころ30代や40代で高血圧になるのは問題だと思いますが、この頃であれば生活習慣を見直すことで改善するのではないでしょうか。

高齢者が140程度の血圧で、降圧剤を服用する必要性は全くないと考えています。医療の進歩があり良い治療薬があるにもかかわらず、十分な対策が行き届いていない状態を、高血圧治療の専門家は「高血圧パラドックス」と呼んで問題視しているそうです。

私はそれよりも年齢別血圧の標準値を導入すべきではないかと考えています。