ごっとさんのブログ

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脳の老化と血管の老化

2021-03-06 10:25:43 | 健康・医療
歳をとってくると身体の老化は実感していますが、「脳の老化」が気になるところです。

自覚しやすい老化現象は、老眼と白髪と言われていますが、私はかなり前から老眼が進み眼鏡をかけなければ新聞を読むことも、PCのディスプレイも見にくくなってしまいました。

しかし脳の老化は分かりにくいのが特徴で脳の働きを数値化できませんし、脳の働きが衰えても自動的に補完する機能がある程度まで自然にカバーしてしまうためのようです。

脳の年齢=血管年齢といわれるように、脳の寿命にとって非常に大切なのが血管です。血管の老化について注意すべきは生活習慣病という解説が出ていました。生活習慣病はその病気も血管を老化させるようです。

糖尿病は血液中のブドウ糖が多すぎる状態になって血管を傷つけます。高血圧は動脈硬化を進め、血管の壁が厚く硬くなり、弾力を失って傷つきやすくなります。脂質異常症も動脈硬化を進め、血液中のコレステロールや中性脂肪が血管の壁を傷つけ過剰な脂質が溜まってしまいます。

動脈がきちんと流れていなければ、酸素と栄養は体の必要な場所に届きません。糖尿病が悪化して足の指などを切らなければいけなくなるのは、動脈が駄目になってしまった結果です。多くの酸素と栄養を必要とする脳は、たくさんの血液が送られます。

心臓の機能が衰えたり貧血の状態に陥ったりすると、酸素や栄養を運ぶ赤血球が少なくなってしまうので、血管が立派でも供給が悪くなります。脳の血管が動脈硬化を起こすと、脳梗塞や脳出血を引き起こします。

一般に脳より身体の末梢の動脈硬化の方が先に進むので、まず気を付けるべきは体の血管ということになります。血管から脳の神経細胞へ酸素を十分に行きわたらせることが可能になれば、脳の寿命を延ばすこともできるはずです。

脳血管に障害があると、周りにある神経細胞がダメージを受けて認知症に至ります。少し前まで日本では血管性認知症が原因疾患の代表となっていました。その後塩分摂取量などが改善され、脳血管障害が改善されています。

脳の血管の老化について考えるとき、まず大事なのは首と目とされています。脳は多くの血液を必要とし、左右の頸動脈と椎骨動脈です。首の温度をうまく調節することは、この首の血流を守るためといえます。

また目は脳の血管を直接見ることができ、眼底動脈の硬化も見て取れます。脳動脈瘤は脳の動脈の壁が薄くなったり脆くなったりした部分に血液が溜まって、瘤のようになり、これが破裂するとくも膜下出血となります。

脳の血管を正常に保つためには、やはり生活習慣病を治すことのようです。私の持論としては、生活習慣病は薬で治すのではなく、食事などを工夫すると思っていますが、それが脳の老化予防につながっているのかもしれません。