「あの日」の内容は2回で書くつもりでしたが、途中でしたのでもう少し続きます。
このころの小保方さんは、いかにスフィア細胞の確率を上げるかの実験に取り組んでいましたが、その成果の一つがATP添加系でした。選別した細胞をATPを培地に入れて培養すると、スフィア細胞の発現確率が高まりました。これが後にpHを弱酸性で培養するという方法につながったようです。
また赤ちゃんマウスの細胞のほうが、発現率が高くなることから、分化細胞の固定化といった事にも取り組んでいました。この時期は小保方さんはハーバードのポスドクという身分でしたが、理研からユニットリーダーへの誘いがあり、これが2012年12月でした。この採用試験などいろいろ書かれていますが、無事採用が決まり、本格的に亡くなった笹井さんから論文執筆の指導が始まりました。
このころW先生が山梨大学の教授として理研から離れました。これまでは投稿論文にはこのスフィア細胞をアニマルカルスとして書いていたようですが、笹井さんからSTAP細胞という提案があり、採用されました。ネイチャーへの投稿論文は、色々レフェリーから注文があり、6か月以上かかって追加実験など行い、2014年1月受理されたということになります。
この後雑誌掲載の記者会見から小保方フィーバーが起こり、論文ねつ造疑惑から調査委員会と大体の内容はわかっていますので、ここについては省略し、最後の検証実験について触れます。
この検証実験に小保方さんも参加したのですが、かなり厳しい状況だったようです。本来実験というのは、非常に集中力を必要としますが、それとは程遠い環境でもなんとかSTAP細胞の分離は行ったようです。しかしその後の幹細胞の樹立やキメラマウスの作成には全くタッチできず、結果も知らされなかったようです。
ですから小保方さんもどこまで検証できたのか全く分からないまま、たぶん最終目的であるキメラマウスができなかったということで、検証終了となったようです。このキメラマウスの作成は、技術的にも非常に難しく、W先生の協力も得られなかったようですので、これをもってSTAP細胞はないという結論を出すのは、ややおかしいような気もします。
早稲田大学から博士の取り消しの通知が来たところで手記は終わっています。以上が私が解釈した内容ですが、思った以上に長くなってしまいました。改めて考えると理研はなぜあそこまで小保方さんを、悪者に仕立てる必要があったのか。どうもよくわかりませんが、考えがまとまったらまた書くかもしれません。
このころの小保方さんは、いかにスフィア細胞の確率を上げるかの実験に取り組んでいましたが、その成果の一つがATP添加系でした。選別した細胞をATPを培地に入れて培養すると、スフィア細胞の発現確率が高まりました。これが後にpHを弱酸性で培養するという方法につながったようです。
また赤ちゃんマウスの細胞のほうが、発現率が高くなることから、分化細胞の固定化といった事にも取り組んでいました。この時期は小保方さんはハーバードのポスドクという身分でしたが、理研からユニットリーダーへの誘いがあり、これが2012年12月でした。この採用試験などいろいろ書かれていますが、無事採用が決まり、本格的に亡くなった笹井さんから論文執筆の指導が始まりました。
このころW先生が山梨大学の教授として理研から離れました。これまでは投稿論文にはこのスフィア細胞をアニマルカルスとして書いていたようですが、笹井さんからSTAP細胞という提案があり、採用されました。ネイチャーへの投稿論文は、色々レフェリーから注文があり、6か月以上かかって追加実験など行い、2014年1月受理されたということになります。
この後雑誌掲載の記者会見から小保方フィーバーが起こり、論文ねつ造疑惑から調査委員会と大体の内容はわかっていますので、ここについては省略し、最後の検証実験について触れます。
この検証実験に小保方さんも参加したのですが、かなり厳しい状況だったようです。本来実験というのは、非常に集中力を必要としますが、それとは程遠い環境でもなんとかSTAP細胞の分離は行ったようです。しかしその後の幹細胞の樹立やキメラマウスの作成には全くタッチできず、結果も知らされなかったようです。
ですから小保方さんもどこまで検証できたのか全く分からないまま、たぶん最終目的であるキメラマウスができなかったということで、検証終了となったようです。このキメラマウスの作成は、技術的にも非常に難しく、W先生の協力も得られなかったようですので、これをもってSTAP細胞はないという結論を出すのは、ややおかしいような気もします。
早稲田大学から博士の取り消しの通知が来たところで手記は終わっています。以上が私が解釈した内容ですが、思った以上に長くなってしまいました。改めて考えると理研はなぜあそこまで小保方さんを、悪者に仕立てる必要があったのか。どうもよくわかりませんが、考えがまとまったらまた書くかもしれません。