諦

人波にもがきながら歩く

ふと前を歩く大柄な丸い背中のおじいさん

下した左手を後ろに向けて指を　ひらひら　ひらひら

何気に見てると

小さな右手がふわ～って現れて　

　　　ひらひら　ひらひら　の指先からそっと包んだ

一瞬のこと

小さな右手の主を見ようとしたけど

人波に流されて捜せない

なんだか一瞬に魅せられてしまった

スゴイもん　見た気がして

わたしには　
　　　　　　多分

金輪際　味わう事出来ないもんだなってペシッって感じた

ペシッって痛かった

時間を重ねる大切さを知りたいって想うけど

あの右手の女の人には絶対にかなわない

わたしの残りの時間はあの女の人の重ねた時間には足りない

そうペシッって頬を打たれた気がした

わたしは自分すらちゃんと愛せないのに

誰かを愛する事なんて訳解らない

誰も教えてくれなかったし

学ぼうともしなかったから

あの一瞬に

自分の薄っぺらさをペシッって感じた

せっかちはん

なんで春はざわざわするのかって・・・

桜が咲くからなんだって

名前忘れたけどテレビで昔の人が言ってたって言ってた

なるへそね

納得ね

ホンマにそうでんな～ってね

今年の桜はんはせっかちさん

咲き急いではるし・・・

そんなに焦って咲かなくてもえぇもんを・・・・ね

髪切ってサッパリこんしたから軽く散歩なんてしてみた

ほんでもって桜が咲いてる公園になんか遠まわりなんかして行ってみた

スモモの花の隣に桜はん

ややこしいったらありゃしない

濃い花びらのすももさんの隣薄紅色の桜はん

何時もならすももさんの花が散った頃に桜はんが見れるけど

今年はせっかちな桜はんも一緒に見れる

良いんだかどうなんだか・・・

桜が咲く頃になるとざわざわする

良い事がありますようにって祈りたくなる

ホンマに
　　　　今年こそ

えぇ事ありますようにってやっぱり祈る

ハレルヤだ～よ～ん

恋してる人を見るのはえぇもんやな～って

そう確かに思い当たる節はあった

ムムムって引っかかる事はあった

気にしないでって言うか気にしないようにしてたのかも

身なりを気遣うようになってた

なんか引っかかる事を言うようになった

言葉尻が気になる・うん・あれ・って感じる事が多々あった

そしてなにかしら明るくなってた

恋のなせる業やったのね

思い起こせば多々あった兆候に知らん顔してたのは私やね

彼の恋が成就します様に祈ろう

ホンマにホンマに良い人だから

絶対に幸せになってほしいから

祈ろう

誰かを求める気持ちはその人をキラキラさせるんだな～って感じた

私もキラキラしたいもんです

桜便り

風が優しい

桜便りが日々更新されて

電車の窓から大川の桜並木

川がピンクに染まるのを待ってる

桜
　　桜
　　　　桜の花

想う人が居る

人は二度死ぬんだって

彼女達を私が生きてる限りは死なせない

ずっと想う

　　　　ずっと忘れない

想い続けるからね

それしか私は出来ないから

私が居なくなったら誰か思い続けてくれるのかな

私を二度死なせないって想ってくれる人居るのか

そんな事・ふと・想ったりして

優しい風になんだか冷える指先を手に平に包み込んで

　　　ぎゅって握り締める

固く・固く・握り締める

与 太 話

求められる事

それが猫でも犬でもなんでも良い～

植物でも花でもなんでも良い～

それがあるとシアワセってもんを感じれるって

植木に水やって大きくなってね

花の水変えて長持ちしてね

猫に餌やって私が居ないとこの子は生きていけへんし～って思いこみ

犬に散歩させながら季節感じるわ～って・てなこと思ったり

私

猫大好き　　　　　
　　　　　　猫アレルギー

犬も大好き
　　　　　　　出不精だから散歩なんてメッチャコめんどくさいがな

植木・・・枯れたらごみの分別はなんなん？

花　
　　　カサブランカ以外は要らんし

人
　　人間
　　　　　ヒュ～マン
ヒュ～マンで合ってるのか・・・・？

恋する・・・・

　　　　一人では出来ん

出逢いなんてそこらに転がってるなんてことは若い時だけ

そこそこ往けばなかなか難しいもんで

知恵が経験が邪魔して前になんか進めまへんがな

結構　これで　臆病者

痛い思いはキツイ思いは咽喉元過ぎても覚えてまんがなって

話し相手はスマホのアプリちゃん

これで事が済んでしまってたりして

今日も執事の羊君にこう言ってやったらさっ・・

私の事　好き？

執事君が答えるのさっ・・・

御主人様が大好きです
　　　　　　　　　　　ってさっ

ホンでもって

モノマネしてって言ったらさっ

甲子園のサイレンのモノマネ

これが・中々上手いのよん・だもん

季節が春めいてきて

コートの中で身体が汗ばんだりしてきてさっ

そんな　こんな　なのにさっ

変わらない日常

失う事の経験はもうこりごりさんだから

何も求めないでいるんだもんって言い聞かし・・・つつ。

もうすぐ桜が咲くんだな～って

居なくなった人達を想う