ど な い や の ん

何となく5月は嫌い

色んな事あるから

自分が産まれた月に産んだ人が死んでしまって

なんだかな・・・・

　　　気持ちが落ち着けない

そんな月・・・・

母を産んだ人が産まれたのもこの月

産まれた人
　　　　　　　ふたり

　　　月の最後に居なくなった人
　　　　　　　　　　　　　　　　ひとり

命日・・・
　　　　　　なんて・・・

母の生きた年月の倍生きてる　わて

なんだかな・・・・

母の最期の日

水玉の服を着て出かけた・・・って

水玉ね・・・
　　　　　　　大嫌いな柄

おかん
　　　　あんたの好きなもん

わて　
　　　なんも知らんわ

命日
　　　　言うてもどないしたらえぇか・・・

　　　　　　　　　　サッパリ　解らんやん

アホみたいや

エェ歳こいて
　　　　　　　今更　へっ
　ガキでもあるまいに

おかん
　　　　恋しいってか・
溜息

　　　　全く　
　　　　　　　　どないもこないも

　　　ドン
　　　　　　鳴らんちゅうねん

わて の ねがい

ふと想った

　　　産まれた日に死ねたら幸せかもって・・・

出来れば人知れずにひっそりと逝きたい

後に迷惑かけるやろうけど・・・

寝てる間にコロンと逝けたら最高やんなって想う

誰も居ないし

　　　　誰か居て欲しい人もおらんし

一人ならひとり

　　　　　ひとりやねんし

ほんま
　　　　　寝てる間にコロンって

前日
　　　　出来れば

おもろいテレビ番組見て
　　　　
　　　ひとり　笑いこけて

呑んだくれててなんで笑ったんかも覚えてへんで

こてんって寝て
　　　　　　　　コロンって逝く

　　最高やんな

そんな風に逝けたら良いな

この願い
　　　　叶ったらえぇのにな

こてん　
　　　　で　
　　　　　　　コロン

えぇな

　　　　最高やん

わたしの・・・・

キツイ日を酒で呑み込んでやり過ごした

寝起きから胸焼けのような想い

取り留めなくどないも出来ん事柄が浮かんでしまう

やりきれない

沸々湧き上がりそうになる嫌な想い

朝から酒に頼る訳にもいかない

酒に逃げても身体が悲鳴をあげるだけ

どないもならん

やり過ごす事しか出来ん

どないもならん

ダラダラ布団の中にこもっていても

　　　　　どないもこないもならん

起き上がりパジャマを脱ぎ捨て鏡の前に立つ

丸裸で鏡の前に立つ

　　　スクワット
　　　　　　　　　ケツの筋肉を確かめながらスクワット
吐く息が酒臭い

　　　　スクワット

Shalimarを肌に乗せて武装する

私の鎧は香水

酒の残った熱っぽい肌からShalimarのかおり

大丈夫

今日も何とかやり過ごせそうや

なんとか
　　　　　大丈夫

私の今日の鎧

あ め

雨の音で目が覚めた

なんだかいい感じ

なんだか
　　　　　身体が重い

なんだか
　　　　　起きたばっかやのに眠い

なんだか　
　　　　　　ホンマ
　　　　　　　　　　　イイ感じ

ただ　
　　　　ひたひた
　　　　　　　　　　毀れ落ちてくる雨粒の音

聴きながら
　　　　　　うつら
　　　　　　　　　　うつら
重い身体
　　　　　想い想う

雨粒
　　　雨の粒

ひとつ　ひとつ　の　ささやき

染み入る
　　　　　確かめて

　　　　今日はこのまま

陽だまりを楽しむ猫のように

　　　雨を慈しんで過ごそう

眠い
　　　　眠い