Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

祖父の遺作展

2011年11月25日 | アトリエから
金沢21世紀美術館で開催中の第73回一水会、金沢展に母親を連れて行ってきました。

今回は開催半世紀を祈念して遺作展も同時開催されていて、祖父の作品「白馬雪山」出品されました。





一水会は1936年に創設され、終戦後の美術運動で発展し、1958年から金沢でも開催されるようになりました。

祖父の西野菊雄は初期の頃から入選して1973年に会員推挙となったそうです。

会場に飾られていた年表で、初期の頃の白黒写真に祖父が写っているのを初めて見ました。

会場では、祖父のことを知る方ともお会いできて、いろいろ考え深いものがありました。

祖父とは血はつながっていないのですが、2歳のときに亡くなってから家には遺作が沢山飾ってありましたので、会場で飾られているのをみても、何か落ち着くものがあります。

今週日曜まで開催されています。


個展で発表した作品

2011年11月21日 | 新作、制作過程
先日の個展で発表した作品も含めて、「木の記憶シリーズ」新作十数点を新たにホームページのGalleryに載せました。

その中で、個展で発表した代表作2点を紹介します。


「祈り」102.0×50.0cm、木炭、パステルペーパー、神代杉、2011年作
©Kentaro Nishino


この「祈り」という作品に使われている木は、樹齢100年以上を超える神代杉です。

地中に埋もれて多くの年数を経て黒く変色した、貴重な御神木です。

材木屋さんの倉庫の片隅で、ホコリをかぶって眠っていたものを譲ってもらいました。

静けさの中に響き渡る、祈りにも感じるオオカミの遠吠えを、何百年も見守ってきた神代杉の中に木炭を使って表現しています。



「大丈夫だよ」80.0×31.0cm、アクリル、キャンバス、キハダの木、2011年作
©Kentaro Nishino


この「大丈夫だよ」という作品は、震災で被災した子供たちを思って描いた作品です。

復興に向けて頑張っている人たちを見て、大人ができる、子供にとって一番安心できることは、自分自身がしっかり生きていくことなんじゃないかと感じました。

新作「いつも側にいるよ」シリーズ

2011年11月19日 | 新作、制作過程
しばらく前から描き進めていた「いつも側にいるよ」シリーズ作品が完成しました。

ホワイトタイガーとオオカミの親子を題材に、同じ構図で絵がています。


「いつも側にいるよ」72.7×50.0cm、アクリル、キャンバス、2011年作
©Kentaro Nishino


「いつも側にいるよ2」72.7×50.0cm、アクリル、キャンバス、2011年作
©Kentaro Nishino



義援金

2011年11月11日 | 絵を通してできること
先日の表参道ヒルズでの個展にてお伝えしておりました、

作品やグッズの売上の一部を東日本大震災で被害にあわれた方々へ寄付させて頂く取り組みで、

これまでのウェブショップでの売上も合わせて、

¥143,905 を、

本日、郵便局を通して日本赤十字社に寄付させて頂きました。

皆様のご協力、本当にありがとうございました。

今後も絵を通して出来ること、続けていきたいと思っています。



先日のチャリティも兼ねたパリでのグループ展では、

最近のヨーロッパ情勢の厳しさもあって全体的に厳しかったようで、

残念ながら自身の作品は販売には至りませんでしたが、

今後、海外でもこのような活動を続けていきたいと思っています。