Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

アメリカのパズル

2011年05月30日 | 海外
昨日も朝4時ぐらいまで仕事してましたase

月末の忙しいときはいつもこんな感じなんですが、、

作家仲間に聞くと夜型の人が多くて、もの作りしている人は夜行性が多いのかなと思います。

自分はほんとは昼間の光の中で仕事したいんですけど、、

制作に集中すると仕事の切り上げ方が難しくて、つい時間がづれてしまうんですね。





先日、アメリカの会社から今年発売中のパズルが届きました。

Ceaco社から、北米を中心に毎年新作を発売してもらっています。

ヨーロッパと違って、アメリカではかわいい系の作品が好まれるようです。

Kentaro`s World とロゴも作ってもらいましたniko

日本では販売しておりませんので、ご了承ください。

学生時代

2011年05月25日 | アトリエから
大学ではいろいろ勉強しましたが、一番とった授業は人物ドローイングのクラスでした。

動物もそうですが、人間を描くというのは一番難しいと思います。

10秒から長くても10分、20分の間に描くというのを6時間通してやる授業は、基礎を鍛える上で今の仕事で一番役に立った授業の一つです。

短い時間のドローイングでも、練習とはとらえず、ひとつひとつ作品を仕上げる気持ちで大切に描くという目標でやっていました。

授業が終わるともうヘトヘトでした。

課題は毎日大量に出て、毎日何十ページの美術史を読んでこいとか、実技以外のこれまた何十ページの英語のレポート、イラストレーション専攻だったので、クライアントを想定した作品プレゼンの準備など、一日2時間寝れればいい方でした。

授業の始めにやるディベートでは、眠いし英語苦手だし、ほんとにつらかったです。

アメリカ人でもついていけなくてやめていく人がたくさんいたので、留学生にとってはみんなかなりきつかったです。

その分、留学生同士の助け合いはありがたく、戦友のようで、今でもつながりがあります。

当時は学費を払うためにバイトだけでは足りず、日本へは4年間一度も帰らず学費を削って、ほとんど毎日ソーセージと卵だけで食費を削って、授業のある日も自分で朝、握り飯を作って持っていき、片手で描きながら食べていました。

学校の課題こなしながら、ギャラリーに売り込むための作品を朝まで描いて、夏、冬休みはみんな自分の国に帰っている中、親の負担を減らすために少しでも早く卒業しようと、夏、冬休みも授業をとって合間にバイトしながら売り込みする毎日でした。

それでも親にはだいぶ負担かけました。

母親を泣かせてまでアメリカに行った手前、何も結果残さずに帰れないと必死でした。

だから、日本に帰国してすぐに賞を取ったときには両親が一番に喜んでくれたと思います。

これからも少しずつでも恩返ししていきたいです。




いつも通っていた校舎の前の通りです。

毎朝この坂を画板かついで上っていました。

有名なケイブルカーが走っているPowell Street です。

スプリングショー

2011年05月25日 | アトリエから
母校、サンフランシスコAcademy of Art University のスプリングショーの招待状が今年も届きました。

スプリングショーとは、日本で言う学園祭のようなもので、すべての学部が1年間の成果を発表する場です。

僕も毎年出品して、一度2位で賞金200ドルもらったことがあります(学生時代としては生活費にかなり助かりました)

展示をしてもらうとほかの学部の生徒からも声をかけられて友人も増えました。

毎年楽しみにしていたのが映画学部の発表です。

ハリウッドに近いということもあって学生とは思えないほどレベルが高く、授賞式もアカデミー賞のような演出もあって、生徒からするとやりがいがあるだろうなと思いました。

何度か友達の撮影も手伝ったことがあるのですが(エキストラとか主に雑用)、サンフランシスコでも俳優を目指している人も多く、学生の撮影のためにオーディションしてもけっこう応募があったり、さすがカリフォルニアだなーと思いました。

アニメーション学部もおもしろいです。

サンフランシスコには、ピクサーやドリームワークスなどもあるので、多くの卒業生が働いています。

僕は2度も学部を変えたので(アメリカの大学は単位が認められれば編入とかもできるので)、ファインアート→グラフィックデザイン→イラストレーションと、いろんな分野をかじりました。

一つの分野にどっぷり浸かってなかったので、今から思うと視野が広がってよかったと思っています。

大学の授業について、また次回に書きたいと思っています。

スプリングショーまた見に行きたいです。


詳しくはこちら

ジグソーパズル第19弾6/14発売

2011年05月24日 | ジグソーパズル
自身の代表作の一つでもあるホワイトベイビータイガーが、エポック社からジグソーパズルとして発売されます。

お求めはお近くのパズルコーナー、おもちゃ屋さんなど、または発売元(エポック社:お客様サービスセンター(TEL029-862-5789)にお問い合わせ下さい。

パズル通販サイトなどでも予約が始まっています。

(パズル作品はホームページ掲載の原画作品と、色味やトリミングが少し違います。)

©Kentaro Nishino

額装

2011年05月23日 | アトリエから
今日は数作品の額装をしていました。

額装は額縁屋さんにもお願いすることがありますが、額も自分で作っていたりしているので、ほとんど自分でやっています。

月末にいろいろな締め切りがあるので、最近は土日もないです。

このご時世に絵描きとして忙しいのはホントにありがたいことです。

好きなことを仕事として続けていくことは、いろんなつらさや根性を必要とするところがあるんですけど、被災した人たちのことを思うとそんな泣き言いってられないです。





額装にはいろんな道具を使うんですけど、ほとんど自己流です。

サインはもちろん作品の表面にもしますが、裏面にも題名や使用画材などを記載します。

透明アクリル板と作品の間にホコリが入らないように、部屋もこまめに掃除して細心の注意を払っています。