Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

シロフクロウ、ウサギの新作

2021年11月25日 | 新作、制作過程
シロフクロウとウサギの冬景色を描いた2作品は、温かみのあるヒノキを丸くくり抜き、それぞれの動物が家族を思う姿を優しく包み込むように表現しています。

シロフクロウは、鮮やかなブルーを基調に、アクリル絵具で羽の一本一本まで描き込み、家族が寄り添う暖かさを描いています。


「愛しき天使たち2」 シロフクロウ、アクリル、キャンバス
310×310mm(450×425mmヒノキの木額)











ウサギの作品は、背景にクリスマスの飾り付けをした家を描き、その側で暮らすウサギの親が、子が巣に帰ってくるところを暖かく迎える様子を描いています。


「おかえり2」 (ウサギ、オコジョ、リス)、アクリル、キャンバス
315×315mm(440×385mmヒノキの木額)









オオカミの新作

2021年11月24日 | 新作、制作過程
新作のオオカミ2作品は、横長の構図で遠吠えが遠くへ響き渡る様子を、木炭とアクリルを使いそれぞれの木の記憶を表現したものです。

久々に木炭で描いた「静寂の中で」は、和紙のようなシワ模様のあるパステルペーパーに木炭を指で擦り付け黒くし、練り消しゴムを尖らせて毛並みを一本づつ消していく独自の技法で描いています。

1本の毛並みを消して描くごとに、また消しゴムを練り直して先を尖らせる地道な作業は最低1ヶ月を要します。

凍てつく寒さに白い息を吐き、厳しい自然の中で生きるオオカミの荘厳な世界を表現するのに、繊細さを必要とする木炭の画材はとても適していると思います。

魂を込めて描いた1作品をぜひ間近でご覧下されば幸いです。





「静寂の中で」 オオカミ、木炭、パステルペーパー
245×545mm(400×765mmクルミの木額)















「頂へ」 オオカミ、アクリル、キャンバス
210×650mm(300×880mmホウの木額)










12月JAE出品作品

2021年11月21日 | 展覧会
12月に愛知と東京で開催予定のジャパンアートエキスポに出品予定の4作品です。

久々に木炭で描いたオオカミの新作や、ヒノキの木を使って冬の季節を暖かくするような小さめの作品を出品します。

また順次新作についてご紹介していきます。




「静寂の中で」 オオカミ、木炭、パステルペーパー
245×545mm(400×765mmクルミの木額)
\700,000(税込)




「頂へ」 オオカミ、アクリル、キャンバス
210×650mm(300×880mmホウの木額)
\700,000(税込)




「愛しき天使たち2」 シロフクロウ、アクリル、キャンバス
310×310mm(450×425mmヒノキの木額)
\580,000(税込)




「おかえり2」 (ウサギ、オコジョ、リス)、アクリル、キャンバス
315×315mm(440×385mmヒノキの木額)
\580,000(税込)



国際コンクール入選作品

2021年11月05日 | 海外
世界最大の動物画作家協会 Artist for Conservationの主催する今年の国際コンペティション、AFC Festival 2021での入選作品が紹介された図録がカナダから届きました。

Artist for Conservationはカナダに本部を置く世界的な作家団体で、作品の売上の一部を自然保護に寄付したり、作品を通して動物や自然について伝える事を目的にしており、今年も世界各国の動物画作家の作品が紹介されています。

今年は日本から唯一選出されました。

入選作は2本のハゼの木を向かい合うような形でくり抜き、同じ月の下で白いオオカミが遠吠えし合う様子を描いた対の作品です。

厳しくも美しい極寒の世界に生きる誇り高いオオカミたちの祈りの合唱を表現しています。

AFCのサイトでも作品が紹介されています。