Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

作品の旅立ち

2013年07月28日 | アトリエから
オオカミのシリーズで描いている木炭画の大作「祈り」が、今日アトリエから旅立って行きました。

発送する前に、森の中で撮影してみたいと思い、作品を担いで山に向かいました。



昨日の豪雨で撮影できるか心配でしたが、かつて日本の森の主だったオオカミたちを待っていたかのように、覆っていた霧が晴れて葉の間から作品に向かって日差しが差し込みました。

葉の上の水滴がきらきらと光って、お釈迦様の手の形に似たクルミの御神木が神々しく見えます。

森の命を吹き込んだこの作品は、8月末からのジャパンアートエキスポ東京、名古屋会場で発表される予定です。



「祈り」135.0×52.0cm、木炭、パステルペーパー、クルミの木
©Kentaro Nishino


新作「ぬくもり」完成

2013年07月09日 | 新作、制作過程
ニホンザルを木炭で描いた新作「ぬくもり」が完成しました。

身を寄せ合って、寒い冬を乗り越える家族のぬくもりを表現しました。

ニホンザルの特徴でもある、顔の赤みをアクリル絵の具をエアーブラシで吹き付けて、白黒の世界の中に血の通った
動物の温かみを表現しました。


「ぬくもり」600×580mm、木炭、パステルペーパー、キハダの木
©Kentaro Nishino

拡大イメージ




木が割れている部分が気になったので、補修材で埋めて色を付けています。




新作の制作開始

2013年07月01日 | 新作、制作過程
最近取り組んできた木炭画シリーズ最後の3作品目の新作に取りかかりました。

今回は「木の記憶」として、作品を入れる木の制作から始めました。

木はおもしろい形で味わいのある色のキハダの木を使います。




木は6cm近くの厚みがあり、ジグソーの刃が届かず、表面を削ってからの作業となりました、、、

今日は気温30度近く、木工房の中もかなりの暑さです




表面を磨いて、ハート型の形にくり抜きました。

今回は木炭画では初めての動物、ニホンザルの親子を表現したいと思います。