Kentaro Nishino's Official Blog

画家 西野健太郎のアトリエ日記

制作過程2

2013年08月22日 | 新作、制作過程
作品のイメージに合う木目の合板を探すのに時間がかかりましたが、作品の大きさにカットしました。


ムラにならないように、薄く溶かしたアクリル絵の具を何度も塗って乾かすを繰り返して、下地の色を徐々に濃くしていきます。


いつもは下地を塗った段階で描き始めますが、今回は表面をサンダーで軽く削って、ちょっと古めかしい質感を出していきます。

これでやっと下地が出来上がって、描き始めます。



白山登山

2013年08月10日 | アトリエから
今月は注文作品に追われる毎日ですが、2日間だけ夏休みをもらって白山の自然解説員をしている父と中学生の甥の男3人で久々に白山登山にでかけました。

標高2702メートルの本格的な登山なので、1ヶ月ほど前から制作の合間にトレーニングを積んできました。

朝6時過ぎには登山を開始して、昼ごろに山頂に到着。



富士山、立山と並んで日本三名山の一つで、高山植物の宝庫としても知られる白山の今年の夏は、コバイケイソウの大群落や山頂付近のクロユリなどが咲き誇り、空気が薄いのも忘れて見入ってしまいました。



山小屋に一泊し翌朝3時に、山頂手前の神社にお参りをしたあと神主さんの太鼓の合図で、ヘッドライトを付けて山頂に向かいご来光を待ちました。

登っている間にどんどん夜空の色が変わり、山々をぬうように動く雲海もはっきりと見えるようになり、下界では感じられない壮大な自然の迫力があります。

人を寄せ付けない厳しい自然の中にも、栄養豊富な雪解け水が地上の動物たちだけではなく、流れ込む海の生態系まで支え、人々の信仰の山として暮らしと深く関わってきた白山の懐の大きさを自分の足で感じることが出来ました。