キキョウ科ツリガネニンジン属 Adenophora remotiflora
花は、ツリガネニンジンに似ている。
花が輪生するツリガネニンジンに対し、ソバナはやや薄い青紫の花が花茎につながって咲く。
「岨菜」、つまり険しい断崖に咲く菜。
ツリガネニンジンの若菜を食用にしたように、山間部ではこれを食用にしたからその名が付けられたのだろう。
私には同じ山間部の言い伝え、大昔に蕨平のスキー民宿でバイトした折に聞いた話の方が好きだ。
ソバナは、ソマナ、ソマは杣、貧しいキコリのことだ。
この若菜を、食用にしたから付いた名前だと聞いた記憶が残っているのだけれど
何しろ50年以上も昔の話。
幾つかの記憶の寄せ集めの中では山菜・トトキの話とごっちゃになっているようだ。
トトキはツリガネニンジンの若葉のことだからどうも似た花としてソバナも登場していたのだろう。
曖昧な話だけれども、冬の何週間かはそこでスキーに明け暮れ、バイトに明け暮れていたことだけは事実だ。
(2007.07.31 六甲)
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