人間社会よりも差別がまかり通る。
昆虫の世界でも、鳥の世界でも同じらしい。
人間社会では、知性が邪魔をして、余計な気遣いが必要になるけれど、
植物の名前では、誰も差別だ…などと声高には叫びはしない。
尤も、名付けられた花たちには、何の関心も無いことだろう。
チチコグサは、ハハコグサに比べて貧相で見劣りがする…そうだ。
幾つもの種類が巷には繁殖しているし、見比べるといずれも貧相だ。
花が咲いている…と実感できるものは無い。
今日、石ころだらけの斜面に白いものが見えたので近寄った。
花は咲いていたのだろうか、綿毛を付けているものばかり。
陽射しがあれば、絹毛のように艶やかに輝くのだろう。
キヌゲチチコグサ Facilis retusa(=Facilis apiculata)
㊧ キヌゲチチコグサ 周囲に綿毛が広がっている。
㊨のベニバナチチコグサと比べても、葉の様子はかなり違っている。【訂正】葉の様子から、ウラジロチチコグサに訂正。
ベニバナチチコグサ 咲いているとはとても思えない姿の花が咲いている。
【訂正】花序のつき方からウラジロチチコグサに訂正。
㊧ ベニバナチチコグサ 【訂正】ウラジロチチコグサに訂正。 ㊨ チチコグサ
㊧ チチコグサ ㊨ チチコグサモドキ 擬きの方が「立派」なのは、どういうことなのだろう。
(2010.05.27・28 大道町・明石)
【訂正とお詫び】ベニバナチチコグサとしたものは、根生葉の残っている状態や、
茎葉の状態、花序から、ウラジロチチコグサとすべきものだと判断した。
去年、しっかりと須磨の画像で確認済みだったが、この種の花には熱心さが足りない証左だ。
蛇足だが、ベニバナチチコグサと書いているが、当人の頭にあるのはウスベニチチコグサである。
これも去年確認して、区別して画像を上げている。
記事中、アンダーラインの部分は、関連画像などへのリンクが設定されています。
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確かに絹のようなつやつやした綿毛です。
地味なチチコグサでも画像によっては一級品の芸術のようにも見えます。
この造形美はなんということかと贈り物に感謝したいです。同時にこんな美しいふわふわ・つやつやを写していただいて紹介してくださってうれしい限りです。
ベニバナチチコグサという名前だったのかと以前赤紫色がきれいだったので写したのを思い出しました。
チチコグサのほかにも「モドキ」とつくのもあるんですね。
ハハコグサの陰に隠れてしまいがちなチチコグサですがキヌゲチチコグサは格別ですね。
この種の雑草は、より専門的な知識を持って細部を顕微鏡写真的にやるべきなのでしょう。
それでも、巷にあふれている雑草、素人でも安物カメラでも、大雑把な区別は出来ると思いながら撮っています。
細かな部分(花粉やシベの状態など)までは無理ですが、花茎や葉、花序程度は肉眼で区別できる範囲でしょうから。
ところで「ベニバナチチコグサ」の表現なのですが、頭の中では「ウスベニチチコグサ」と「ウラジロチチコグサ」が混乱したままでした。
ページの記述を正しい「裏白」に訂正しましたのでご確認ください。
「薄紅」の方は、画像も撮っていますからリンクを張りましたのでこちらもご確認いただければ幸いです。
地味すぎる雑草、それでも今は綿毛を量産して次の春に備えています。