HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ソバナ

2007-08-17 | 夏 紫色系


ヤセ尾根を下った直下の鞍部、風の、雲の通り道になっている。
つまりは、他の場所よりも湿潤な、それでいて日当たりの良い場所。
稜線上のお花畑は、こんな環境に広がる。
最上部に、ソバナとイワオウギ、ハクサンオミナエシ。
崖の先には遠く、白馬大雪渓が見える場所。
オオバギボウシやサラシナショウマは、手の届かない場所。
この場所は50年も前に歩き回った頃に見ていた花が存分に咲く。

だから、安心してお花畑を作るのだろう。
イワシャジンやツリガネニンジン、ハクサンシャジンなどと同属、花は似ているけれど
葉はかなり幅広だし、花冠の先端部分はやや反り返る。
ソバナは岨菜、険しい断崖に咲く菜の意味だけれど、
私は信州・蕨平で教わった、杣菜の話の方が好きだ。

(2007.08.09 栂池)
 



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