HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

キヅタ

2011-11-02 | 茶色系

なんとも貧相な、そう見える。
葉はグランドカバーになるようだし、花はヤツデと同じ姿。
できる果実も同じだ。
違うのは、花弁が白ではない点。
だからだろう、いっそう貧相に感じてしまう。
ツタはブドウの仲間、葉が似ていて木質化するのでキヅタ、木蔦。
茎から気根を出して、他の樹木に絡みながら伸びて行く。
ここは小さな流れに沿った土手、絡みつける樹は無いから地面を這っている。

 




キヅタ(木蔦)
ウコギ科キヅタ属 Hedera rhombea
(2011.11.01 鳥取・青谷町)

【参考図】
  
キヅタ( Hedera rhombea フユヅタ/オカメヅタ)の葉  セイヨウキヅタ(hedera-helix アイビー(Ivy)の別名)の葉

  
 キヅタは常緑(Hedera rhombea) 葉は成長過程や生育環境で幾つもの姿になる異形葉(いけいよう)

    
キヅタ(フユヅタ)は、寄りかかる事の出来るもの(樹木㊧に限らずコンクリート壁㊨など)に気根をはりつけて伸びてゆく。
本来の根ではなく茎を支えるだけのものなので、水分・養分の補給吸収はしない。

 

㊧イチョウの気根(柱瘤/乳根 かつては気根とされていたが今は茎の変形したものと言うのが定説) 
㊨ラクウショウの気根(膝根/しつこん 生育地が沼地・泥質血であった頃の名残で根の一部)

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2 コメント

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花弁が白ではない・・・ (こいも)
2022-01-19 12:09:44
林の子さん
花弁が白ではなく落ちついた感じですね。
茎から気根を出して、他の樹木に絡みながら伸びて行くキヅタ・・・
常緑の葉は、成長過程や生育環境でいくつもの姿になる異形葉(いけいよう)・・・色々な形になるのですね。
派手ではないですが、芯が強そうでとっても素敵です。
なんだかすっごく好きになりました。
「イチョウの気根」「ラクウショウの気根」...見たことがありませんが興味深いです。
色々教えていただきましてありがとうございます。
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懐かしい画像。 (林の子)
2022-01-19 16:34:51
もう10年も前の事になります。
両親が健在だった頃に、鳥取砂丘に連れて行き、帰りに足を伸ばして青谷町の美術館に立ち寄った時にこのキヅタを撮りました。
気根で樹木など茎を伸ばしてゆく…と聞いたので、幾つかの画像を貼り付けたページでした。
「気根」の役割は幾つかあると、その頃教わった気がします。
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