HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ヘクソカズラ(屁糞蔓)2024-1

2024-08-21 | 夏 白色系

そろそろ至る所に蔓が伸び、花が咲く。
名前はそのまま読めばよい。
確かに臭いは良くないから、むやみに蔓を引っ張ったり葉を千切ったりしないことだ。

 
▲ 植栽の上に突然蔓の先端が伸びて来る。ここではマサキの植栽に覆いかぶさっている。▼
 
(2024.07.02 明石公園)

 
▲ 潮風が通り抜ける新浜の細い路地、葉は肉厚で光沢があるから、ハマサオトメカズラと区別する。▼
 

 
(2024.07.08 岬町)

 
▲ 花筒の先は普通5枚の薄い付属体、細かな毛が生えている。
花筒の内部は赤紫、白との対比で星形に見える。多くの腺毛に覆われて2本のめしべ柱頭が顔をのぞかせる。▼

 

 
▲ 花は一日で基部から抜け落ちる。後には未熟な果実の原型、数日かけて膨らんでくる。▼
 
(2024.07.26 樽屋町)

伊川のヘクソカズラは殆ど咲き終わってしまっていたけれど、特徴のある肉厚の葉は残っていた。

 

 

 

 

 
花冠の付属体部分には短い毛が生え、内部は腺毛に覆われている。2本のめしべ柱頭が顔をのぞかせている。
腺毛は、蜜を盗みに来るだけで受粉の役にはたたない蟻の侵入を防ぐ目的だろうと推察されている。


ヘクソカズラ(屁糞蔓)
アカネ科ヘクソカズラ属  Paederia foetida(=Paederia scandens)
ハマサオトメカズラ Paederia scandens var. maritima 

(2024.08.20 伊川・南王子町)


▲ 花の頃もそうだけれど、果実の頃まで散々悪口言われる。▲

 
▲ ㊧ ヘクソカズラの虫こぶ  ㊨ 四年前の新林でも同じようなヘクソカズラを撮っている。こちらは伊川のヘクソカズラ ▲

 
▲ ハマサオトメカズラの葉は光沢があり、肉厚。右のヘクソカズラの葉には光沢はない。▲

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ヘクソカズラ2023 ヘクソカズラ2021 ヘクソカズラの果実2023 秋色の果実2021 葉柄基部の托葉 ハマサオトメカズラ2021
葉が枯れてしまった頃の果実2021 ヘクソカズラの冬芽・葉痕2021 虫こぶ2020

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6 コメント

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赤く染まって・・・。 (こいも)
2024-08-21 22:09:05
林の子さん
お花がこのように赤く染まって・・・素敵です。
このまま時が過ぎたらもっと赤くなるのでしょうか?
それとも、それぞれに違いがあるのでしょうか・・・。
虫こぶはまだ見たことがありません。
果実も、もうこのように飴色に光って・・・素敵ですね。
こいももまた行って様子を見たくなりました。
硝子細工のように輝く花筒と言ったら良いのでしょうか・・・?
何とも言えません。だ~い好きです。
色々、た~っくさんみさせていただきました。
托葉、冬芽・葉痕、秋色の果実・・・どれもがと~っても美しいです。
どれか一つでも良いので、この目で見ることができたら嬉しいです。
ありがとうございました。
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花筒先端の色違い。 (林の子)
2024-08-22 10:25:39
花筒の先端部分にも赤紫が出ているものにもタイプは幾つかあるのでしょうね。
全体が白ではなく、先端部分だけや花筒内部の赤紫に繋がっているようなものまで。
特に学名などで区別されていることでもないのですが、花のバラエティとして記録しておきたいですね。
蔓を引っ張ったり、葉を千切らない限りは名前ほどには臭くない?ので
変った部分を見たら記録、ですね。

https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/1c22358ab7d9612159374030e200a6a2
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変った部分を見たら記録を・・・。 (こいも)
2024-08-22 11:40:02
林の子さん
いつも色々教えていただきまして、ありがとうございます。
最初は白色のお花しか知らなかったのですが、
このように色々とお洒落をしているようなお花に出逢えた時は、
すっごく得したような気分になって嬉しくなります。
『花のバラエティとして記録して』記録しておきます。
蔓を引っ張ったり、葉を千切ったり、、、
チョッとしてみたいような、したくないような、、、やってみようかしら~~~。
林の子さんは、こんなことはしませんよね。
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学生運動。 (林の子)
2024-08-22 14:03:49
話が突然飛んでしまうのですが、中学校時代に突然学生運動?にのめり込んでしまって
高校時代には部落解放同盟なんかにも首突っ込んで
大学に入って本格的に?と思っていたいました。
それでも当時関西の学生運動の主体は京都や大阪の私学中心。
貧しかったので下宿生活までして大学には行けませんでした。
小田実(おだまこと)さんのベトナム戦争関連等など、捨てきれない思想も残っていましたが
結局は足を洗って?山にのめり込みました。
小田さんの「なんでも見てやろう」は旅日記ですが
タイトルに触発されて今でもその精神は大事だなと思っています。
ヘクソカズラは臭いから名付けられた、そうだとしたらやはり蔓を引っ張り、葉を違ってみて、その臭いを実感しておくのも大事かな、そう思ってましたから、既に臭いは体現済ですね。
多かれ少なかれ毒を持つ植物ですが、それを人体実験?するのは無謀でしょうが大量摂取しなければいいことだと思っています。
ただ、面白がってやることではないとも思いますから、ほどほどに…ですね。
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すごいですね (こいも)
2024-08-24 02:38:50
林の子 さんへ
色々読ませていただいて、いろ~んなことを教えていただいて・・・
林の子さんて本当にすごいのよ~~~
何かの先生なのでは・・・きっとそうだと思うのよ
いつもそう言って友人には自慢しています
あらら、こいもが自慢して…良いですよね
もう、ぜ~んぶ総合してと~っても素敵な先生ですから・・・
何処に行っても自慢したくなるんですよ
でも、色々経験することは大切ですね
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好きなことしかやれない。 (林の子)
2024-08-24 10:46:48
残念ながら、公的な「免許」は一つも持ち合わせておりません。
高齢者の事故が社会問題化?している車の運転免許も持っていないので危険は皆無。
学校の先生方に植物の話出来るのも、教員免許持っていないから全部アドリブ。
嘘を話すのはやはりまずいので下調べはしますけど
先生たちのようにあれもこれもは出来ないし、やりたくもないので
やはり自分の好きなことだけを今は続けていますね。
まぁ、先のことをあれこれと考えたりしても後何十年も元気で居られるとも思えないので
やはり今できる程度の事を、後先考えないで暢気にやっています。
でもいつも思うことですが、自分勝手とは言っても他人様に迷惑だけはかけないでおきたいですね。
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