新宿の温室では「オクナ・セルラータ」表記を「ミッキーマウス・プラント」に変えただけで
俄然人気者になった…と、園芸員から笑い話を聞いた木。
大船では、真冬にストーブが入った「早春展」の会場に持ち込まれた鉢植えに黄色い花。
だから私には今も温室の花…なのだけれどここでは露地植え。
黄色の花弁が散り落ちると薄緑だった萼片が
橙赤色~赤色に彩りを変え、そこに緑~黒の果実
その落差(?)が愉快な木
温室育ちだと思っていたけれど、大観橋が掛け替えられる以前は
バスが走っていた西新町の通り
その旧道沿いに一本、露地植えで育っている
花弁は黄色、支える萼片は黄緑色。
花弁が散ると萼片が少し橙色に変わってくる。
黄色の花弁は散り落ちる
薄緑から橙色へ変わりつつあるのは、だから、花弁ではなく萼片だと分かる
花弁が落ち、おしべが花粉を撒き、めしべが伸び始める。まだこの段階では花床は膨らんではいない。
(2012.05.18 西新町)
☆
ほぼ一ヶ月後の状態、既に萼片は赤くなっている。
花床も膨らんで黄緑色の果実が幾つか目立ちはじめている。
果実は赤くなる前の萼片に似た黄緑色。
幾つかは黄緑から黒変している。
(2012.06.13 西新町)
黒くなった果実をミッキーマウスの眼に準えてつけられた和名が「ミッキーマウスの木」
必ず2個とは限らないのが植物の面白さ。
オクナ・セルラータ オクナ科オクナ属 Ochna serrulata
(2012.07.03 西新町)
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去年同じ場所で 三年前
黄色のお花だったのですね。
黄色の花弁が散り落ちると、薄緑だった萼片が段々赤い色になって
薄緑の実が黒い実になるのですね。
来年は是非お花から果実まで順を追って見られるよう気をつけたいと思います。
鎌倉駅から徒歩3分の近さにある大巧寺(だいぎょうじ・おんめさま)で先代住職の奥様に鉢植えをお見せ頂いたのが20年も前でした。
残念ながら当時は殆ど興味も無かったので画像はありませんが。
混雑を避けて境内を通り抜けるのが常で
本堂前の「八重のドクダミ」は見事でした。
黄色の花と、色付いて行く萼片の変わり身は見ていて面白いですから次の年には是非。