HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セキショウモ

2010-11-20 | 秋 白色系

たぶん、誰も花が咲いている…などと思わない。
環境センターで処理された後の水を流している小さな流れは、
時折、ボタンウキクサが繁殖するために、流れを止めて川浚いされる。
お陰で、このセキショウモも一緒に無くなってしまうのだけれど、
今年はまた同じように流れの中でしっかりと育っていた。

誰も花が咲いているとは思わない
この花を見つけたのは三年前
女房殿がトチカガミに似ていると、ネット検索して見つけた名前がセキショウモだったから、
毎年寒くなると、この花を楽しみにしている。
晴れ間が微妙だったけれど、自転車で出掛けた十分後にメール。
何とか咲いている状態が画像で送られてきた。

水面に浮かんでいる2、3ミリ程度の花を撮るのだから、直接陽が射し込まない方が良い。
ただ、薄暗くなるとシャッター速度は遅くせざるを得ないから、ピンボケが大量に出る。
四年目の今年も、何枚ものピンボケを作りながら、何度も撮るのだろう。

  

  

  


(2010.11.18 玉津)

セキショウモ、また。
翌日、昼頃の空を見て再び女房殿は環境センターへ走った。
マックロクロスケを撮った後、のんびりと同じ場所でまたセキショウモを撮っていた。
今日も何人かの方たちに、何しているのかと問われた。
まじめにセキショウモの解説をしたら、まじめに聞いて頂けたから二人とも喜んでいる。



  





  
行き倒れではない。この花を撮っている古い写真ヤである。
  

  









  
受粉が終わった雌花は、花茎が螺旋状に捻れて水中に引き込まれる。

セキショウモ(石菖藻)
 トチカガミ科セキショウモ属 Vallisneria natans
(2010.11.19 玉津)
2008年のセキショウモ  2009年のセキショウモ
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8 コメント

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素敵っ! (庭のzassou)
2010-11-19 00:15:40
以前のものも拝見しました

とっても素敵です  
梅花藻は水のきれいな所でしか見られないようですが これも?
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水はきれい? (林の子)
2010-11-19 00:55:27
この流れは下水処理場で処理後の水が安全だと言うことを見せる為に、
人工的に作られた流れです。
ですから、自然の状態とは違うのですがメダカも住んでいるので、
まんざら悪い環境ではないと思います。
セキショウモは、忍野八海でも生育しているそうですから、
やはり流水に育つ藻なのでしようね。
ただ、流れに浮いている雌花は2、3ミリ程度なので、ゴミみたいなものです。
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すごいもの! (とんちゃん)
2010-11-19 15:11:41
手の上にのったセキショウモ なんて小さいのかとびっくりです。
随分長く伸びてその先にちょびっと小さな花がついているんですね!
2008年 2009年 とどれも美しく撮れているのそれもまたびっくりです。
寒くなってから咲くセキショウモは見られたらうれしいですね。
はかなく水に浮いている花をアップで見るとあまりに美しいのでとりこにされそうです。
こういうところで咲いているとは確かに誰も分からないかもしれませんね。
処理場の水がきれいだという証明にもなりますね。
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確かに小さいです。 (林の子)
2010-11-19 22:20:23
とんちゃん、こんばんは。
花が咲いているとは知らなかったのですが、確かに花でした。
梅花藻が持てはやされるのは、清流に浮かんで咲くからですが、
ここは下水処理場の処理後の水。
清流とはほど遠いのですが、それでもメダカが住んでいたりします。
流れに沿って細い遊歩道のようなものがあるので近隣の方が散歩に利用されています。
撮っていると何度か話しかけられるのですが、やはり花だとは思っていらっしゃらない。
だからこそ、面白いのだと思います。
花の仕組みを知ると、やはり見る目も違ってくる…、
そんな体験が出来た花の一つでした。
今年は特に花数が増えた気がします。
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なるほど! (とんちゃん)
2010-11-21 08:10:45
落っこちそうになりながら這いつくばって・・・
こんな姿勢でもばっちり大きくきれいに写真に撮られて敬服です。
めだかがすんでいける環境ということがよく分かりました。
それにしても不思議なセキショウモなんですね。
リング状にふわふわしているのは雌花なんですか?
受粉後は水の中にもぐっていくんですね。
こんな感じで受粉する水草もあったような・・・
白い雄花がぷかぷか海を漂って雌花が開いているところに行き着く・・・名前は忘れました。
セキショウモのらせん状の花茎はそのままで飾りたいようです。
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おわかり頂けたようで… (林の子)
2010-11-21 20:25:27
とんちゃん、こんばんは。
もう、このような姿勢で花を撮るのは普通になりました。
カメラには幾つもの道具が揃っているのでしょうが、
撮りたいものが水面に浮いているのでこういう姿勢で撮ってしまいます。
通行される方に迷惑にならないようにしているのですが、
時には驚かれることもあるので、人の多いところでは控えています。
不思議な生態も、その場でじっくり見ていると何となく見えてくるので、
やはり時間があると言うのは大事なことだな…と感じています。
最後に書かれているのは、「ウミショウブ」のことですね。
セキショウモは、葉が石菖に似ているから、ウミショウブの葉も同じような姿をしているようですね。
花そのものにも覚えきれない幾つもの不思議な仕組みがあるようで、
花画像だけでも何十年も楽しめそうだと思っています。
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Unknown (空見)
2010-11-21 20:57:52
こんばんは。
セキショウモ、初めて拝見します。
すごく小さな花なんですね、可愛いなぁと思いました (^▽^)エヘ
ご夫婦で同じ趣味があるのですね、うらやましい環境です。熱心さにも脱帽です。
以前に梅花藻を見た川では、花はもう終っていました。
下野コウホネも今年は消滅の危機で、来年はもう見られないかもしれません。
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私もやっと三年目。 (林の子)
2010-11-21 22:52:09
空見さん、こんばんは。
私も今年で三年目、これが花?ですから、気付かないですし、
下水処理場の水とは言っても、絶えず流水があるので、
繁殖する藻類もそこに合うものなのだと思います。
同じ趣味では無いのですが、たまたま神奈川時代に知り合ったご夫妻が
花の画像をお撮りになっていたこともあって、それ以降は良く出掛けるようになりました。
今は、中古ですが同じカメラを持っていますので、教え甲斐(?)もあります。
遠出の折には、車を出して貰えるので助かっています。
自然の流れで、消えてしまうものが多いのは仕方ないですけれど、
人的な原因で消されてゆくものが多くなっているのは、残念ですね。
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