昨日、過去ログを整理していた。
遠出しなくなったし、歳とともに寒さには敏感になったし
高校時代の同窓が、岩合さんの写真展のチケットを受け取りに来る約束になっていたから
午前中に過去ログの2009年1月分を整理していた。
何度となく真冬の京都に足を運んでいた事が画像に残っている。
そこに「ウオトリギ」の果実の画像が登場している。
90歳になる直前の父を連れて中国・青島に出掛けた時に
市内を見下ろす高台で昼食を摂った後、タクシーを待つ間に撮った樹の花。
詳細は解らないけれど、その花がウオトリギの一種だった。
ネット上で検索する場合も、何か手がかりがないとむずかしい。
一つ手がかりが見つかると、後は根気よく調べていると何とか辿り着く…と、
最近では調べるコツのようなものも覚え始めた気がする。
少しの苦労を体験することはやはり必要な事なのだと理解している。
2008年冬に、最初に撮った画像。
京都植物園の中で撮った不明の果実。
翌年、同じ場所で、女房殿が小さなプラ・ラベルを見つけて
「ウオトリギの一種」と判明した。
☆
中国・青島で撮ったウオトリギの花。
花弁に見えるのは萼片…だそうだ。
確かに、その内側に短い花弁が見える。
ウオトリギ(魚捕木) アオイ(←シンノキ)科グルーイア属 Grewia biloba
漢名 扁擔木(ヘンタンボク)
☆
属名のGrewiaで直ぐに出て来るのが下の花。
シナノキ科ウオトリギ属 スイレンボクの和名がつく。
スイレンボク(睡蓮木)
アオイ(←シナノキ)科ウオトリギ属 Grewia occidentalis(=Grewia caffra)
花の形がスイレンに似ているので、スイレンボク(睡蓮木)
花色からLavender Star Flower
大船ではこの花に「Crewia caffra」、だから当初は「クレヴィア・カフラ」だった。
5弁花と花弁より長い5枚の萼片を合わせると10弁花に見える。
APG分類体系では、アオギリ科、シナノキ科、パンヤ科はアオイ科に分類変更されている。
(2015.02.04 今日は立春)
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シナノキ ウオトリギ スイレンボク(グルーイア・カフラ)
なんの実? 見たことのない実のなり方
そう思いました。
画像のきっかけを辿っていく段階で様々な出来事やそのときの様子など浮かんでくるのですね
花や実の思い出と共に奥へ奥へと広がりますね!!!
どこかで見た花でも覚えていないものも多いし、妙に記憶に残っているものと、突然繋がったり。
次々と画像ばかりを溜め込んでいても、整理が大変になる一方なので、たまには過去のものを紐解くのも良いのかも知れないな…と、最近特に感じます。
人の繋がりにも似ていますね。