HAYASHI-NO-KO

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ニシキギ

2016-01-26 | 木本 冬芽・葉痕

奄美で雪、沖縄で霰。
粉雪で舞うかと思ったけれど、また暖かさが戻りはじめている。
終末にかけては雨模様。
いつもの冬にはなれないのだろう。
だから冬には冬の…が撮れないでいる人も多いようだ。

それでもわざわざ出掛けたくなるような日が続いている。



翼がつくために幾何学的な紋様にも見えたりするニシキギの枝。
新しく伸び始めた枝は緑色、先端の頂芽は混芽、側芽は葉芽、対生する。


翼の長さは枝の伸長方向に対しては一定ではない。
冬芽はその翼の切れ目部分に出るので複雑な様相の枝模様になっている。






葉が付く部分には翼は現れない、言い換えると翼の無い部分にのみ葉が出る。
だから、翼がどのような意味を持っているのかよく解らない。



新しく伸び始めている枝、頂芽、側芽ともに膨らんでいる。


頂芽は花芽と両側に葉芽、それぞれ芽鱗に包まれている。
その下の半円は葉痕、維管束痕は1個。


頂芽の両側に葉痕、下の側芽にも葉痕。


不規則に並んでいる翼、長い翼が途中で折れたものではないだろう。
小さな翼が折れた痕が残っている。




真上からの画像で見ると、頂芽は3個。翼は十字対生に付いている。


別の小枝だけれど、横からの画像。


時には捩れたように翼がついている枝も見える。




生長した太い枝の、翼の切れる辺りからは小枝が対生し、その枝にも翼がついている。


翼の切れる辺りには葉芽、翼の長さに規則性は無い。






主幹から出る太い枝には、左右両側、四方に翼がついている。


枝と水平方向に縞模様が見えるから、翼も生長するのだろうか。


古い幹などにも翼の痕は残る。
ニシキギ(錦木) ニシキギ科ニシキギ属 Euonymus alatus
(2016.01.26  明石西公園)

モミジバフウの枝にも
コルク質の稜(翼)、枝に平行に筋があるので年輪のようにも見える。
ニシキギも若い枝につくものは薄っぺらだが、年季の入ったものはコルク質、
枝に対しては縦方向に付いているが、やはり横に縞模様が見えるモノも増えてくる。
それにしても何か生長との関係はあるのだろうか。
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去年のニシキギ



2 コメント

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ありがとうございました (とんちゃん)
2016-01-30 13:40:40
ニシキギの翼をいつかは撮ってみたいと思いながら長い年月過ぎてしまっていました。
ようやくのことで見ることができました。
釘のように見えていたのは翼の残りだったのでしょう
方向性もいろいろなところが面白いですね
茎が赤いなんてこともあったり緑の色もあったりその時々の出会いでもあるのですね
あらゆる方向にばらけてついている枝なども面白みがあります!
芽吹きのころからももう一度よく見ておきたくなりました。
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そうですね。 (林の子)
2016-01-31 15:09:51
四季がある土地の良さなのだと思いますね。
植物の育ちも、その時々でゆっくりと変化してゆくのを楽しめますから。
寒いときは寒いときの事だけを楽しめばよいな、と思います。
季節が巡れば梅も桜も咲き始める訳ですから、のんびり構えていたいです。
芽吹きの頃までもう暫くは冬には冬の…を楽しんでいたいですね。
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