花が咲いているとも思えないし、
第一、これに花が咲くとはどう見ても想像できない。
シロザ、アカザの区別は春先の葉、だけど秋にも葉は出ている。
みんな白に見えるからシロザ…。
伊川を遡ったときに、ネナシカズラに絡みつかれていたシロザは草丈1メートル近かった。
松江の田んぼ、稲刈り後に出ているのは草丈10センチ。
どちらも同じ秋のシロザ。
シロザの花は、雌蘂先熟。雌しべが先に伸びて受粉し、その後に雄しべが花粉を出す。
画像ではわかりにくいけれど、花弁が開いて雄しべが見えているものと、
殆ど開かずに二裂した雌しべの柱頭だけが飛び出しているものが混じる。
(2010.11.11 松江)
シロザは、雌蘂先熟。
二裂した雌しべの柱頭が先に伸び、受粉完了後に雄しべが展開して花粉を出す。
自家受粉を避けているのだろう。
シロザ(白藜) アカザ科 Chenopodium album
分類上ではアカザ科だけれど、シロザの方が原種で、
アカザ (Chenopodium album var. centrorubrim) はシロザの変種となっている。
春の若葉の頃、葉の一部が赤くなるのでアカザ、成長すれば赤は消えてしまうので、
花期には殆ど区別出来ない。
そのことから、アカザ・シロザを区別しない考え方もあると聞く。
(2010.11.16 松江)
アカザ・シロザ コアカザ
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中味が割れて出てきましたね!
クワクサのような感じにも見えました。
この間赤くなった茎のアカザかもしれないと思うものを撮ってみたらちょこっとだけこんな感じに写りました。
ただの丸っこいものの集まりと思っていてもこのような写真を見せていただくと感激です。
肉眼でやっと見える程度のものは、やはり撮っておきたくなりません??
カテンソウ、クワクサ、そしてこのシロザ。
しっかりと雄しべが花粉を飛ばす為に伸びきった姿だから、
花が咲いている…と思えます。
その後で、蕾と見分けのつかない果実が出来て…。
風景写真や花画像に余計な加工を加えるのが、デジタル処理では当たり前に出来るようですが、
それではアニメと変わりない画像、
自然のままに実に精緻な画像を見せてくれるのが、デジカメの効用だと思います。