駐車場とメタセコイア並木の間にある石垣に群れている。
ずらりと群れて咲いているからかなりの匂いが漂う。
ところがここで果実を見たことが無い。
ドライブウエイの下を潜る辺りにも法面を覆っているけれどほんの一つ二つ。
だからここで「種髪」が飛び交うのを撮るのはとうの昔に諦めている。
テイカカズラ（定家葛） キョウチクトウ科テイカカズラ属 Trachelospermum asiaticum
（2018.06.09 森林植物園）
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ここは大きなスーパーや100円ショップの入る建物の東。
日射しが強すぎると葉は日焼けすると聞くから
半日陰が生育には適しているはずだけれど、朝日がまともに当たる場所。
草丈1㍍程度でまだまだ幼苗、植栽だから大きく育つのだろうか。
▲ 花弁の一端は花の中心に向かって（つまりはおしべ方に）横向きに突き出ている。
この部分は花弁の一部と考えられているので副花冠と説明され、厚みがある。
おしべはその先端部分に5本が集まっているそうだが、調べるにはルーペが要る。▼
▲ 副花冠の周りの白い毛と、おしべの先端は紫外線を当てると光る、らしく
そのことで昆虫を呼ぶと言われている。▼
（2018.05.27 硯町）
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▲ 開花状態の姿を蕾で確認する。花筒はかなりの長さがある上に、花の開口部は狭い。
テイカカズラは花を多くつけても果実がほんの少し…、この辺りの構造に起因するのだろう。▼
▲ 蕾の状態でも花弁の捩れが見えている。
▲ 開花したものでは、それがよりハッキリと見えてくる。▼
▲ テイカカズラは合弁花のように見える。裂片一枚一枚が時計回りに重なっている。
重なり合った側の一片は周辺に襞が出ている。▼
▲ 昆虫は、花冠とおしべの隙間（5個ある孔）から、長いストロー（口吻）を突っ込み
下方でおしべの隙間からめしべが出す蜜を吸うことになる。▼
▲ 尖って見えているのはおしべ、そのおしべの集まりの中にめしべがある。▼
トウテイカカズラ（唐定家葛） キョウチクトウ科テイカカズラ属 Trachelospermum jasminoides
英名でスター・ジャスミン（Star jasmine） トウキョウチクトウ（唐夾竹桃）とも呼ばれる。
テイカカズラ（Trachelospermum asiaticum）似の花。
（2018.05.24 硯町）
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【冠毛と種髪】 綿毛と呼ばれる種類に二種、成り立ち？の違いから名前が違っている。
タンポポなどキク科植物は果実につくので冠毛、
テイカカズラやキョウチクトウ、カガイモなどは種子につくので種髪。
テイカカズラの袋果には、多くの種髪が入っていて…などと
難しい言葉を駆使するのが格好良いとは思うけれど
下手に使って間違うのは格好悪いから「実の中にある種は綿毛がついている」で済ませるのが無難。
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▲ 森林のテイカカズラ ▲
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テイカカズラの種髪 センニンソウ ボタンヅル
とても綺麗な画像ですごいです。
花弁は合弁花・・・
思えば花弁の小さな一枚が落ちているのを見たことがないです。
小さな花筒への入り口の鮮明なこと・・・
『副花冠の周りの白い毛と、おしべの先端は紫外線を当てると光る』
これで昆虫を呼ぶのですね。
お花の数に対して果実の少ない理由・・・
わかりやすく理解できました。
こうして少しずつでも疑問が解消されることは
本当に嬉しいことです。
いつも教えていただきありがとうございます・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・
花弁が一枚ずつ離れるのが離弁花。
そう定義してしまうと、テイカカズラはさて？となりますね。
花弁は離れているけれども基部では繋がっている。
躑躅は合弁花と分類されているので私は合弁花に見える…と言うようにしています。
タンポポも五弁が一つになっているので合弁花の集まりだと思っています。
テイカカズラの花一つとってみても、面白い…と感じると、幾つも見どころがある気がします。
実際に紫外線ランプを当てると毛の部分は白く見えますから
たぶん昆虫にはよく見えているのかも知れません。
何度も登場するのですが、面白いな…と思わないものは素通りしていますから
その分、面白いな…と感じるものには充分時間が割けますね。
本当にたくさんのお花が咲いていますね。
公園はこれに比べたらほんの少しだけ・・・そんな感じです。
それでも毎年数個の果実を見ることができます。
いつも葉の陰で静かに時を待っていてほしいな～
そんな想いで見守っています。
過去にも色々なことを教えていただいて・・・
変な質問をしたリして・・・
それでも丁寧に教えていただいて
心よりお礼を申し上げます。
コンピュータ関連の学校出たわけでも無いし全くの素人が10年経って
その部門に移動させられた訳ですから、ゼロからのスタート。
それでも一から勉強などしても無理なんだから、自分の解る部分だけを何度も繰り返していると覚える…。
半ば開き直りでやっている内に、慣れてくると何とか基礎は理解出来たて気がしていました。
やはり興味ある部分は、自分なりの方法で何とかものにしたくなるものだなと思いました。
中から種髪が零れ始めていたのが見えたのかも知れないですね。
誰かが面白がって摘まんでしまった果実なのでしょうが、ふたつある内の一つはまだ無事のようですから少し安心です。