HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

カラタネオガタマ(唐種招霊)

2018-05-04 | 春 樹木 果実・葉

蕾が開き始めた頃が一番よく香る。
それも昼過ぎ、暖かさと爽やかな風があれば言うことナシ。
バナナの香りだけれど、私には森永ミルクキャラメル。
どちらも小学生の頃は殆ど口には出来なかった。


▲ 花被片は6個で花弁・萼片の区別はされない。
花が葉腋につく点、めしべの集まりに柄がある点などで
モクレン属とは別属になっている。▼

▲ 花被片は6個、内花被片、外花被片の区別はされないが、大きさに違いはある。
大きな方が外花被片(萼片)に相当するのだろう。▼


(2018.04.29
 須磨離宮公園)











▲ この開き具合の頃が一番良く匂ってくる気がする。
と言うよりも、花被片が全開する頃は花期の終わり…。▼






▲ 花芽(蕾)を包んでいるのは托葉。開花直後に脱落する。

カラタネオガタマ(唐種招霊)
 モクレン科オガタマノキ(ミケリア)属 Michelia figo(=Michelia fuscata)
英名 Banana bush、Banana tree、Banana magnolia
中国名 含笑、含笑花 同属のミヤマガンショウ(深山含笑 Michelia maudiaeは小石川で蕾を撮った。
花の構造は似ているけれど、モクレン(マグノリア)属とオガタマノキ(ミケリア)属は分類上では別属。

(2018.04.21 船上)

 
奇妙な姿に見えるのだが、花芽(蕾)を包んでいるのは托葉の変化したもの。
だから蕾の上に葉が出ているように見える。
▲ 奇妙な姿
--------------------------------------------------------------
カラタネオガタマ



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミルクキャラメル~^^ (こいも)
2018-05-10 19:11:39
林の子さん
森永ミルクキャラメル~~~^^
あま~い...いい香り~と
とてもしあわせな気分になりましたが
そこまででした。想像力がないですね(^o^ゞ))))、、、
カラタネオガタマ…と~っても素敵です。
何だか別の物を見ているようにさえ思えるのです。
「奇妙な姿」
見させていただきました。
花芽の外に葉芽が準備をはじめているのですね。
小さな葉がなんとも可愛いです。
でも不思議ですね。
見てみたいです。
もう今年は無理ですよね・・・
それよりもどこでも見られると言うものではないのでしょうか…?
やっぱりあちこちアンテナを張りませんと…ですね。
葉痕の可愛い顏も探して見たいです。
返信する
何かないかな… (林の子)
2018-05-12 02:00:24
カラタネオガタマにはバナナツリー、
ユリノキにはチューリップツリーなど、
幾つか覚えやすい名前がつけられていますが
私にはミルクキャラメル…でした。
兄弟三人で一箱がやっとでしたから、今でもその味や香り?が懐かしいのかな。

冬芽・葉痕探しは、次の芽生えの確認で始めたのですが
何かないかな…と思いながら見ていると、たいてい何かありますね。
冬枯れの森はバードウォッチャーと出会うことが多いので
何かいましたか?と聞かれることも多いですが。
鳥ヤさんに、虫ヤさんとは見ている部分が違うので
一緒になって鳥や昆虫探しをしてしまうと肝心のものが抜けます。
カラタネオガタマは神社や寺に多いのでその点気楽ですが。
「奇妙な姿」は、花芽がかなりたくさんつくので、たぶんどこでも見られると思いますよ。
返信する

コメントを投稿