HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ドクダミ2

2012-06-25 | 春 白色系

咲いているだろう…と、三月末以来約二ヶ月ぶりの須磨
もう春薔薇が溢れるばかりの春爛漫
お目当ては、薔薇じゃなくてこのドクダミだと言うと、山崎さんに大笑いされる
確かに今日の人出の100%は、須磨の春薔薇だろう
二時過ぎ、園をでる少し前に撮り歩いただけだ
やはり気になっているものだけを撮って
ついでに薔薇と言うのは失礼すぎるから出直そうと思う

今度は、薔薇のついでにこのドクダミ…としよう。







 



 


(2012.05.26 須磨)



 

 


園芸種として作り出された「ゴシキドクダミ」は、斑入り葉
この「八重」も同じように園芸種として作り出されたもの
花の八重咲種は「フローレ・プレノ」と呼ぶのだと教えて貰ったが
このドクダミがその名で売られているかどうかは知らない

 


葉はドクダミ同様に薬効が確認されているそうだ
乾燥させたドクダミの葉を煎じて「ドクダミ茶」として飲む習慣は
今でも根強く残されている
葉の周囲の赤が広がり過ぎた場所ではきりりとしまった感じに見える
鑑賞用に葉に斑が入る「ゴシキドクダミ」が欧州から逆輸入され、花壇に植栽されている



 
普通のドクダミの花は、穂状に咲く
「八重のドクダミ」は、この花穂の部分が短く、従って花も少ない


 
(2012.05.28 須磨)


真横からみると本来雄しべ・雌しべとなる部分が変化しているように見える
変化して花弁になったのでも、葉になったのでもないから
このような場合はどう表現するのだろう
 
↑ 花が咲く筈の部分は小さな蕾が見え、苞も白い
それでも全体はどう見ても葉の方が目立つ
こういう姿を見ると、やはり花は葉の変化したもの…と思える

 


「八重ドクダミ」は通称、4個が普通の総苞が階層になっている
花序は普通のドクダミに比べて短いために花数も少ない
総苞部分はより葉に近い形質を持つために下部では緑葉に見えるものも混じる
今年も多くの方々にご覧頂けた
月末辺りには広がり過ぎないように地下茎を分割しないといけない

(2012.06.01 須磨離宮公園)

終盤だけれど、まだ咲き残っている

ドクダミ(蕺草)
ドクダミ科ドクダミ属 Houttuynia cordata
 (2012.06.23 須磨離宮公園)
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ドクダミ 須磨のドクダミ



2 コメント

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ありがとうございました (とんちゃん)
2012-06-18 15:45:29
ピンク色の頬紅つきドクダミ いつか見てみたいと思っているのですが・・・
やすやすとは現われてくれないです。
去年もヤエドクダミを見たのですがそのときとはまた変った感じの咲き方も見ることができました。
葉の色の変わりようとどっちかになる手前のようにも思えて観察していると面白いですね。
どっちを選びたいのか聞いてみたいほどです。
幾つかの変化 (林の子)
2012-06-18 23:45:22
とんちゃん、こんばんは。
ドクダミ、どなたもが臭いは嫌だけど花はかわいいし…と話されます。
須磨でも、八重は殆ど初めてご覧になる方が多いので、どこで手に入るか…と
質問されることも多いですね。
神戸市立ですし有料公園なので、種苗の販売出来ないのですが、
増えすぎた時にや花後の整理の時などは、ゴミとして処分されるので
園長の許可を取って頒布してはどうかと思っています。
ただ、普通のドクダミと混植すると消えてしまうようなので、
増えるまでは鉢植えなどで育てるのが良いと思っています。

花弁も元は葉が変異したもの、雄しべ・雌しべの部分が花弁化する事も、
その部分が苞として変化したり、最終的には葉に戻ってゆくのも、
「先祖返り」なのだと理解しています。
ただ、葉の斑入りなどは病原菌などの別の要因が絡んでいる場合もあるようで、
注意が必要だとは思います。

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