フサアカシアとギンヨウアカシア。
いずれの名前も、何故か和洋折衷。
葉の違いだけで十分区別出来るのだけれど
それも面倒だと、ミモザアカシアと呼ばれ続けている。
似た花を咲かせるからどちらも「ミモザ」。
いい加減な区別が多いのだから、異を唱える必要も無いのだろう。
葉裏が白っぽく見えるから「銀葉」、それだけのことだ。
ギンヨウアカシア(銀葉アカシア)マメ科アカシア属
Acacia baileyana(=Racosperma baileyanum)
2回偶数羽状複葉で羽片は3~5対、羽片の小葉も8~25対と少ない。
類似の花を咲かせるフサアカシア(Acacia dealbata)も2回偶数羽状複葉だが、羽片、小葉共に多いので区別出来る。
葉全体の印象がふわっとした感じがネムノキの葉に似ていることから、フランスではミモザアカシア(*↓)
そのアカシアが省略されて「ミモザ」だけが一人歩き…と言われている。
良くあることだけれど、花の名前は通称で呼ばれていることが多い。
ただそのことに異を唱えても、いつか通称が市民権を得てしまうのが普通の世の中。
だから面倒な事を言ってストレス感じないように「そうですね…」と、うまく世渡りするのが得策だ。
(*)マメ科ネムノキ亜科のオジギソウ(お辞儀草 含羞草)の学名がMimosa pudica
そんなことを言えば即座に『ミモザサラダは黄色だ』と言い換えされるのがオチだ。
(2017.03.18 日富美町)
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去年、西宮で撮ったギンヨウアカシア
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フサアカシアの葉は偶数羽状複葉だが、羽片は10対以上、小葉も30対以上と
ギンヨウアカシアと比べて格段に多く、見た目で区別出来る。
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ギンヨウアカシア 木場のギンヨウアカシアのこと 森林のフサアカシア アカシア・クルトリフォルミス
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