『種子繁殖、花冠はあくまで白で葉が細いもの』を「シンテッポウユリ」とする意見が幾つかある。
確かに従来鉄砲百合と呼ばれていたものとタカサゴユリは敢えて区別出来る特徴があった。
その両者の交雑種が広がってきて、種子繁殖を繰り返している。
だから、出来上がったものがシンテッポウユリなのか、タカサゴユリなのかの議論は
「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」として、全農教の日本帰化植友の会メーリングリストで
幾つもの私見が出され、そのあらましは通信No.5(2005.10.23発行)に詳しい。
結論めいたものは無かったけれど、併記しておくのが無難かなとその頃は考えていた。
以来、幾つかの場所で見かけるものは栽培されているものあり
野辺に戻っているものありで、何年も経つと栽培種なのか自然交雑種なのかさえも判別出来なくなっている。
この場所の様に見た目では違う特徴を持ったものも普通に咲くことから
敢えて二種を断定的に区別せず併記することにした。
タカサゴユリ ユリ科ユリ属 Lilium formosanum
シンテッポウユリ Lilium × formolongi 別名ホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)
テッポウユリ Lilium longiflorum
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「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」
以前全農教発行の日本帰化植友の会通信(No.5 2005.10.23発行)の中で
「タカサゴユリか、シンテッポウユリか?」と題されたメーリングリストでのやりとりが掲載された。
テッポウユリとタカサゴユリの自然交雑種が存在する上、
園芸上では交配種が幾つも作出されいるのが現状、断定的な記述は出来ないのだろうと推測した。
当時の編集部の総括には「タカサゴユリ(別名シンテッポウユリ)」
或いは「シンテッポウユリ(別名タカサゴユリ)」とする、となっていた様に記憶している。
この様に同じ場所に咲くことから、敢えて二種を断定的に区別せず併記することにした。
(2021.08.08 明石公園)
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▲ この場所で最初に咲き始めていた花、何処にも「赤紫の筋」は見えない。▲
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▲ 花の姿 細長い花冠とこの赤紫の筋をタカサゴユリとしていた。
右はテッポウユリとしている花 明らかに葉の様子は違うし花冠は短く太い。▲
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▲ タカサゴユリ この程度の明瞭な「赤紫の筋」がある花は見かけなくなった。▲
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シンテッポウユリ(タカサゴユリ) 果実 テッポウユリ(鉄砲百合)
10年前のタカサゴユリ 12年前の交雑種
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