台風は温帯低気圧に変わったけれど、雨の被害は予想をはるかに越えて幾つもの爪痕は残った。
束の間の晴れ。
そんな気がしたから、松江の田んぼ。
案の定、二時間ほどで北の空が真っ暗になって、一雨来た。
夏の暑さは少しは収まったかも知れないけれど、
想定外、後手に回った対策など、人智を越えた自然がまた一つ教訓を残した。
束の間の田んぼ巡り、ニラに飛んできたセセリチョウと、
まだ緑のノブドウに飛んできた蛾、いずれも初見の昆虫だった。
ノブドウは緑から青や紫など幾つもの色の果実が出来る。
不思議な、魅力的な…の表現が使われる果実だが、
実は正体は無粋な虫瘤、「ノブドウミフクレフシ」と呼ばれている。
「ノブドウミタマバエ」という蠅の一種の仕業だと一般的に書かれているのだが、
他にもブドウトガリバチやブドウトリバが虫瘤を作るそうだ。
調べてみたが、上の画像はトリバガ(鳥羽蛾)科の仲間、ブドウトリバと推定する。
【訂正】ブドウトリバと推定した蛾は、キンバネチビトリバと判明したので訂正する。
ブドウトリバは後日撮った。
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キマダラセセリ
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(2011.09.05 松江・林崎町)
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記事中、アンダーラインの部分は、関連画像へのリンクが設定されています。
変った姿の蛾 虫こぶを作る親元なのでしょうか
「ブドウトリバ」 蛾とはいえなんともユーモラスでおしゃれだと思います!
キマダラセセリだって負けていませんね。
見たこともないような昆虫など見かけると面白くなって追跡したくなります。
台風の被害が甚大で恐ろしくなりました。
徐々に惨状が明かされたら・・・実体を直視するのが耐え難いのではないでしょうか
山もかなり荒れていたようで、あちこちに濁流が流れた自然の溝が穿たれていましたし、
小枝が散乱し、緑葉が散り敷いていました。
まだ秋には少し早いかな…と思ったのですが、森林植物園を歩いてきました。
ボタンヅルはさすがに夏の花なのでしょう、終わっていましたが、「野菊」類はこれからの様子、
思いがけず、センダングサが群れている場所が見つかりました。
何度もボタンヅルを撮っていた場所なのですが。
秋になるといろんな虫瘤が見つかるようです。
この蛾は成虫かどうかわかりませんが、卵を産み付けるような仕草がありました。
雨がパラパラしていましたから、再度取り直しの画像になってしまいました。
地震や台風の被害、地異に続く天変は人智を越える事ばかり起こすようで、平静でいられる事だけを喜んでいたいと思います。