サルスベリ、キョチクトウ、フヨウ…。
暑い花だと思いながら撮っている。
暑い陽射しの中で咲いているから、汗の記憶が次々浮かぶ。
それだけの事だけれど、夏は確実に暑くなっている。
耐えがたい暑さが続いても花は、いつもと同じように今年も咲く。
耐えがたい思いをしているのは、人様だけなのかも知れないと思いながら撮っている。
サルスベリ、百日紅。
濃い紅、薄紫、白…、幾つかの種類を見るのだけれど、
どうもサルスベリはこの色でないと落ち着かない。
(2011.07.13 貴崎町)
サルスベリ(百日紅、ヒャクジツコウ)ミソハギ科サルスベリ属 Lagerstroemia indica
学名付与はリンネ、友人のラジェルストレミアの名前をこの花に冠した。
福永武彦は「草の花」冒頭の冬の章で、療養所の庭に立っているサルスベリの樹を見ながら、
術死した汐見を回想するシーンを描いている。
高校時代に読んだこの小説は、今でも「失われた青春記」として残っている。
(2011.08.03 貴崎町)
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