情熱の花です、などと「パッション」の意味を誤解した説明がされたり
人によっては嫌われ者にもなっている。
蔓が縦横に伸びるし、地面を這いまわっていたりもするのが嫌われる大きな理由だ。
「子午線の町」を標榜する明石市が、夏のグリーンカーテン…などと称して
かつてこの苗を配ったとか聞いたことがあるのだけれど
その名残を時には空き地で見かけて苦笑いしたという話もある。
何事もそうだろうけれど、タダより高いものになったのだろう。
(2022.07.29 明石公園)
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クダモノトケイソウ(果物時計草) トケイソウ科トケイソウ属 Passiflora edulis
(2022.08.09 明石公園)
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▲ 松江で撮った果実 公園に広がっているものにはこれほどの果実は見たことが無いから別種なのかも知れない。▲
花の姿も名前も紛らわしいけれど、クダモノトケイソウ(こちらは、パッションフルーツと呼ばれている)も
トケイソウ(時に、パッションフラワーと呼ばれる)も、どちらもトケイソウ属の花。
副花冠部分で充分区別可能。
英語のpassionには、二つの意味がある。
一つは「情熱的」の意味で、この花の姿から情熱的な花だと言われ、その果実を同じ意味のものだと間違える。
正しい意味は「受難日」、キリスト教での受難、つまりキリストの磔の姿をこの花から連想したもの。
だから意味を取り違えると顰蹙を買ってしまう。
「情熱的な花」と見るのは、意味が二つあるのだから無理からからぬことなのだが
やはり名付けられた通りに理解しておかないと恥をかくことも多いはずだ。
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トケイソウ(時計草) トケイソウ科トケイソウ属 Passiflora caerulea
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▲ 副花冠が伸びきっていないトケイソウ 右は須磨のクダモノトケイソウ ▲
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トケイソウ クダモノトケイソウ 温室のクダモノトケイソウ
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