センダンやイタチハギの冬芽・葉痕を撮りに下りた河川敷でホトトギス。
花の咲いている時期は過ぎ始めているのだろうけれど
何輪かは咲いている。
▲ ホトトギスの花被片は6枚。やや細いのが内花被片、太いのが外花被片で交互に3枚ずつ。
花被片底部にある黄色い部分が蜜標で訪花昆虫を呼ぶ目印。▼
▲ 花が終わったものも多いけれど、結実しなかったものも多く、果柄の先に果実はない。▼
▲ 蜜の溜まっている距の部分。
▲ ホトトギスの花の構造は、全てのパーツが同配色なので分かりにくい。
やはり目につくのは、光に当たってキラキラしているめしべの粒々(腺状突起)だろうか。▼
▲ めしべ3本は、筒状になった6本のおしべの花糸に包まれて、おしべより上位置にある。▼
▲ 6本のおしべの花柱も花被片と同配色、筒のよう束なって底部から立ち上がっている。
葯は下向き、トケイソウを彷彿とさせる形態。訪花昆虫が花被片底部の黄色い蜜腺に誘われてやってきた折に花粉がつくのだろう。▼
▲ めしべは3、先端部分が2裂している。▼
▲ おしべは脱落している。花被片も萎び始めている。この状態が受粉完了の姿だろうが
このひと株だけを見ると、結実したものは見えない。▼
ホトトギス(杜鵑草)ユリ科ホトトギス属 Tricyrtis hirta
タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)Tricyrtis formosana
(2019.12.03 明石川)
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ホトトギス(杜鵑草)交雑種 タイワンホトトギス(台湾杜鵑草)交雑種
ヤマジノホトトギス ホトトギス(杜鵑草)幾つか 幾つかのホトトギス
ホトトギス…信じられないほどに美しく咲いていたのですね。
最初見た時は何と言うお花だろう・・・そう思いました。
何がどうなっているのか不思議なお花でした。
雌しべの粒々が輝いて素敵だな~と思うと同時に何なのだろう~でした。
結実しなかったものも多いらしく果実が見えなかったのですね。
今は少しはわかったような気もします。
またノートに書き留めておきたいと思います。
いつもありがとうございます。
その模様が、この花に対しての好き嫌いを2分しているようですね。
和風で良い、と言う人と、派手な模様が嫌いだと言う人と。
種類も多く、交雑しているものも多いのは訪花昆虫が多い初秋から咲いているからでしょうね。
反対に、晩秋から初冬に咲いているものは訪花昆虫が少なく結実しないものも多いのかな、と推測します。